神野美伽、コンサートで35周年記念アルバム世界配信を発表

神野美伽

2017年にデビュー34年目を迎えた神野美伽が10月23日、昼夜2回、東京・新宿文化センターで<Mika Shinno 2017 ~2017年の神野美伽~>と銘打ったコンサートを開いた。このコンサートのなかで、デビュー35周年記念アルバム『夢のカタチ』の発売と、同アルバムの世界配信が発表された。

この日は、国内でのコンサートだけではなく、米国・ニューヨークでのライブ、ロックフェスへの出演など、2017年もパワフルな活躍ぶりで演歌界を賑わしている神野の毎年恒例のコンサートで、昼夜2回公演で約3,000人を動員。熱烈なファンで満席の中、「王将一代小春しぐれ」(大和さくら)で幕を開け、「数日前から23日の月曜日は日本上陸であろうという台風情報を聞いて、一番やきもきしていたのが、神野美伽と選挙に立候補している政治家の皆さん方だったと思います。今日は台風一過で、こうやって皆さまにも無事にお越しいただき、爽快な気分で1曲目を歌わせていただきました。今年は、様々な場面で思ってもみなかった場所でいろんな歌を歌うことができました。夏にはロックのフェスがあったり、ブルーノートというジャズクラブでライブがあったり、ニューヨークにも出かけてライブをやり、その後、初めてアメリカでレコーディングもしてきました。今日は、皆さんと私とが過ごすこれからの時間を、人生の中で意味のあるいい時間にできたらいいなと・・・。まだ発売前ですけれど、来年1月1日に発売する35周年に向けて作ったアルバム『夢のカタチ』への橋渡しのコンサートが作れたらいいなと思っていまして、そのアルバムの中からもたくさん選んで、ひと足早く聴いていただこうかなと思っています」と挨拶した。

神野美伽

師匠・市川昭介が、都はるみに作曲した初期のヒット曲からメドレーで「涙の連絡船」「大阪しぐれ」「好きになった人」、1984年3月発売の神野のデビュー曲「カモメお前なら」などを歌った後、デビュー35周年記念アルバム『夢のカタチ』のレコーディング風景をスクリーンで紹介。その際、同アルバムの世界配信の決定がアナウンスされると、会場から大きな歓声がわいた。同アルバムに収録の美空ひばりの「リンゴ追分」(日本語詞)で初共演した世界的ボーカルグループ「マンハッタン・トランスファー」のジャニス・シーゲルが歌っているボーカルパートを流しながら同曲を披露。ゲストで、ペルー出身のシンガーソングライター、エリック・フクサキと「奴さん」(江利チエミ)や世界的ヒット曲「キサス・キサス・キサス」「時計」の3曲をデュエット。

神野美伽

後半は、オリジナル曲から最新シングル「石狩哀歌」をはじめ、「風岬」「浮雲ふたり」「あんたの大阪」「男船」など全23曲を熱唱し、最後まで演歌の枠を超えた見ごたえのあるステージでファンを楽しませた。ジャニス・シーゲルとは2015年2月にジャズピアニスト・大江千里の紹介で初めて会い、意気投合。神野がジャニスにオファーして今回アルバムでの共演が実現したもので、神野は「日本の素晴らしい演歌を世界の人たちに聴いていただくのが夢でして、それが世界のジャニス・シーゲルさんとの共演で実現でき、大感激。今回のアルバム全曲が、私にとって初めて世界配信されることになり、今年1年は最高の年でした」と笑顔で話していた。

神野美伽

なお、毎年3月に米国テキサス州で開催されているITビジネスの未来を語るために音楽と映画と人生を愛する人々が集う世界最大マルチメディアの祭典「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)」のオーディションに演歌歌手として初挑戦するそうだ。2018年1月1日には、アルバムと同時に35周年記念シングル第1弾『千年の恋』を発売。1月3日から同25日まで大阪・新歌舞伎座で新春特別公演も行う。

(提供:サンニュース)

◆神野美伽 オフィシャルサイト