2022年5月2日
作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。
【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#20 純音楽家・遠藤賢司の言葉
『ルーフトップ』(平成25年6月3日)より
※『エンケンロックベスト盤1996〜2012』発売&新宿LOFTワンマンライブ・記念インタビューの中での言葉。同インタビューでは、他にも「ステージに立つのはゲリラ戦」、「僕は自分の曲は全曲好きだよ。誰にも媚びて作ってないから」、「人間誰でもが言音一致の純音楽家」などと語っている。遠藤の言葉は、いつも音楽に対する情熱と哲学に溢れていた。
遠藤賢司(えんどうけんじ)
昭和22年生まれ、茨城県ひたちなか市出身。昭和44年「ほんとだよ/猫が眠ってる」でデビュー。昭和44年、昭和45年、昭和46年に行われた日本初の伝説の野外フェス「中津川フォークジャンボリー」に3度すべて出演している。昭和47年に、三島由紀夫の割腹自殺について歌った「カレーライス」がヒット。当時のフォークソングブームを牽引し、その後、ロック、パンク、テクノなどの様々なジャンルを取り入れた独自のサウンドで独創的な世界観を築き上げた。平成29年10月25日、胃癌により死去。享年70歳。