【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#22 作曲家・すぎやまこういちの言葉

仲村瞳の歌謡界偉人名言集

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

巨匠というよりは若手と言ってほしいですね。新進気鋭と(笑)。

※音楽プロデューサー・戸田誠司から、若い世代に「ゲーム音楽の巨匠」と捉えられているという言葉を受けての返し。すぎやまは、この対談の中で、「何でも新しいジャンルは好き」、「常に現役でいたい」、と語っている。当時、すぎやまは70代。絶えず挑戦し続ける精神が、多くの世代に愛される名作を生むのである。
『テクノ・ブレイン~戸田誠司対談集』(ソフトバンク/著・戸田誠司)より

すぎやまこういち 
昭和6年生まれ、東京都台東区出身。作曲家、編曲家。フジテレビのディレクターとして、「ザ・ヒットパレード」、「おとなの漫画」、「新春かくし芸大会」など、人気テレビ番組を手掛ける。その頃から作曲家としても活動を始め、「花の首飾り」や「学生街の喫茶店」など、数々のヒット曲を生む。『ドラゴンクエスト』の音楽を、シリーズ第一作目から担当し、ゲーム世代の若年層からも熱い指示を受ける。平成28年に「世界最高齢(84歳292日)でゲーム・ミュージックを作曲した」として、ギネスブックにも登録される。平成29年の8月には新譜『「ドラゴンクエスト」IV~VI名曲選』をリリース。

仲村 瞳(なかむらひとみ)
仲村瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。