2022年5月2日
作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。
※音楽プロデューサー・戸田誠司から、若い世代に「ゲーム音楽の巨匠」と捉えられているという言葉を受けての返し。すぎやまは、この対談の中で、「何でも新しいジャンルは好き」、「常に現役でいたい」、と語っている。当時、すぎやまは70代。絶えず挑戦し続ける精神が、多くの世代に愛される名作を生むのである。
『テクノ・ブレイン~戸田誠司対談集』(ソフトバンク/著・戸田誠司)より
すぎやまこういち
昭和6年生まれ、東京都台東区出身。作曲家、編曲家。フジテレビのディレクターとして、「ザ・ヒットパレード」、「おとなの漫画」、「新春かくし芸大会」など、人気テレビ番組を手掛ける。その頃から作曲家としても活動を始め、「花の首飾り」や「学生街の喫茶店」など、数々のヒット曲を生む。『ドラゴンクエスト』の音楽を、シリーズ第一作目から担当し、ゲーム世代の若年層からも熱い指示を受ける。平成28年に「世界最高齢(84歳292日)でゲーム・ミュージックを作曲した」として、ギネスブックにも登録される。平成29年の8月には新譜『「ドラゴンクエスト」IV~VI名曲選』をリリース。