大月みやこがコンサートで船村徹・ペギー葉山・平尾昌晃を偲び熱唱

大月みやこ

最新シングル『流氷の宿』と、最新アルバム『大月みやこが唄う船村徹の歌世界 ~女の港~』が共に好セールス中の大月みやこが11月15日に昼夜2回、東京・三越劇場で<大月みやこ2017 秋のコンサート>と銘打ったコンサートを開いた。

毎年秋に三越劇場で開催している恒例の人気コンサートで、今年で17回目。チケットは昼夜ともに即完売となった。今回の見どころは、彼女にとって特別な存在だった作曲家・船村徹、歌手・ペギー葉山、作曲家・平尾昌晃の3人への追悼を込めたコーナーと、約20分間にわたる「婦系図」(泉鏡花の小説を原作とする演劇)で一人芝居を演じながらの熱演・熱唱ステージだ。

開演前、「毎年、この秋のコンサートは私自身も楽しませていただいていますが、今年も始まる前からワクワクしています」としながら「今年は前半から悲しい出来事が相次ぎ、私の恩人の船村徹先生、ペギー葉山さん、平尾昌晃先生と、次々とお見送りさせていただいたので、その先生方への追悼の思いを込めたコーナーを作っていただきました。また、『婦系図』を一人芝居として演じるのは初めてですが、この秋のコンサートの第1回目の特別ゲストが船村先生でして、かつて新宿コマ劇場で演じさせていただいたとき、私にとって初めての文芸作品『婦系図』の主題歌『命の花』を作ってくださったので、今日は一人芝居の劇中で歌わせていただきます」と話した。

大月みやこ

約500席の会場は昼夜ともに満席の中、「振り返れば今年はお天気も不順で、夏の暑さも感じないうちにまた長雨が続き、いきなり秋から冬になってしまう感じですが、それでも秋の終わりにうれしいことが私を待っていてくれます。この三越劇場で皆さんとお会いできることをずっと心待ちにしていました」とあいさつ。

コンサートは2部構成で、第1部は「女の港」をはじめ、海峡メドレーから「対馬海峡」「豊予海峡」、大月自身のナレーションを交えながら「婦系図」を約20分間にわたって一人芝居で演じながら同主題歌「命の花」、第2部は、ペギー葉山コーナーで「南国土佐を後にして」「学生時代」、追悼コーナーで平尾昌晃が作曲した「霧の摩周湖」(布施明)、「わたしの城下町」(小柳ルミ子)、船村徹コーナーで「あの娘が泣いてる波止場」(三橋美智也)、「おんなの宿」(大下八郎)、「矢切の渡し」(細川たかし)、オリジナルコーナーで「紅の傘」「流氷の宿」「女の駅」「白い海峡」など全24曲を熱唱した。

大月みやこ

大月みやこ

今年もあと1ヶ月半となったが、「最近は、1年が早くて早くて…。でも、毎年がとても楽しくて、小さくてもいいので聴いてくださった方が納得してくださるような内容に仕上げて、前を向いていけたらいいなとずっと思っていて、わがスタッフと一緒に夢がかなえられてきたこの何年でしたから、来年もきっといいことがあると信じて、また大月みやこに新しいものが出てきたと思ってもらえるような1年にしたい」と話していた。

(提供:サンニュース)

◆大月みやこ オフィシャルサイト