2017年で放送終了の「日本有線大賞」基礎情報と豆知識

第50回日本有線大賞

(c)TBS

今回で50回目を迎える「日本有線大賞」。その歴史は、1968年12月1日に放送された第1回から始まった。50回目という節目の年である2017年でテレビ放送が終了となることが報じられ、大きな話題となった。

◆放送最終回の『第50回日本有線大賞』天童よしみ、氷川きよし、三山ひろし等ノミネート

さて、「有線放送」というと、有線ラジオ放送シェア第1位の「USEN」を思い浮かべる人も少なくないと思うが、「日本有線大賞」は、「有線放送キャンシステム」を始めとする一般社団法人全国有線音楽放送協会に加盟している有線放送局へ寄せられたリクエスト回数を基準に、視聴者から最も支持された、その年のヒット曲に栄誉を称える賞である。

毎年、錚々たるアーティストたちが大賞に輝いてきた「日本有線大賞」の記念すべき第1回の大賞受賞者・受賞曲は、森進一「盛り場ブルース」だ。この楽曲は、1967年12月に発売されたシングルで、「盛り場ブルース」というタイトルは、当時、発行部数100万部を突破した週刊誌「週刊平凡」で募集されたもの。日本各地の盛り場が登場するご当地ソングとなっており、シングル発売の翌1968年には映画化もされるほどの人気ぶりで、大賞受賞も頷ける大衆音楽であった。また、森進一は「港町ブルース」で第2回の大賞も連続受賞している。

第3回以降は内山田洋とクール・ファイブ「噂の女」、鶴田浩二「傷だらけの人生」と続き、2016年の第49回まで通算で氷川きよしが8回の大賞を受賞し、過去最多受賞者となるなど、演歌・歌謡の強さも特徴的と言える。

そんな歴史を持つ「日本有線大賞」第50回の放送概要についてお伝えする。放送日時は、12月4日19時から4時間の生放送。例年、2時間を基本に放送されてきたが、今年で放送終了ということもあり、倍の時間がとられている。また、番組観覧も行われており、2016年はTBS放送センター・Bスタジオにて番組収録が行われた。今回の観覧応募方法は、日本有線大賞の公式サイトより、視聴者リクエストに投票した人の中から抽選で選ばれる。締め切りは11月28日(火)23時59分で、番組観覧日時・会場は近日公開とのこと。

11月9日には、『第50回日本有線大賞』の各賞アーティストが発表され、「日本有線大賞」候補となる「有線音楽優秀賞」には、AKB48、大月みやこ、欅坂46、天童よしみ、西野カナ、乃木坂46、氷川きよし、三浦大知、水森かおり、三山ひろしの10組が決定。また、「新人賞」につばきファクトリー、NOBU、半崎美子、「有線大衆賞」に市川由紀乃、JUJU、「有線奨励賞」には木島ユタカ、中澤卓也、松原健之が決定している。

各賞のアーティストは以下の通り。
有線音楽優秀賞
AKB48
大月みやこ
欅坂46
天童よしみ
西野カナ
乃木坂46
氷川きよし
三浦大知
水森かおり
三山ひろし
(50音順)

新人賞
つばきファクトリー
NOBU
半﨑美子
(50音順)

有線大衆賞
市川由紀乃
JUJU

有線奨励賞
木島ユタカ
中澤卓也
松原健之
(50音順)

「第50回日本有線大賞」

放送日時:2017年12月4日(月)19時から4時間生放送
放送局:TBSテレビ

◆第50回日本有線大賞 オフィシャルサイト