【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#41 歌手・森山良子の言葉

仲村瞳の歌謡界偉人名言集

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

最良のものを目指していれば、飽きることなんてありませんから

『69歳で年100本のステージ 歌手・森山良子の覚悟とは』(CAMPANELLA 2017年3月9日)“インタビュー 情熱と挑戦の先に”より

※インタビューの中で、森山良子は、年間100本、通算で5,000本以上のステージに立っていることが明らかにされている。その上で、インタビュアーは「数々のステージ経験の中で、自分にとって『これは最高だ』と思えたステージはあるか?」と尋ねた。すると、森山は「実は、直太朗にも同じ質問をされたことがあるんです。その時にこう答えたんです。おとといのライブだって(笑)」と語っている。“直近のステージが一番良かったと思えるように”という心構えで向き合っているのだそう。年間100本ものステージに立てば、同じ歌を繰り返し歌うことになるわけだが、それでも森山は「一度も飽きたことがない」という。常にレベルアップを考えて生きる人間の貴重な名言である。

森山良子(もりやまりょうこ) 
1948年1月18日生まれ、東京都出身。1967年、映画監督の黒澤明の意向により、黒澤プロダクション専属歌手として「この広い野原いっぱい」でレコードデビュー。1998年、長野オリンピックの開会式で「明日こそ、子供たちが…」(長野オリンピックのテーマソング)を披露し、世界中に配信される。2006年、「涙そうそう」で第48回日本レコード大賞特別賞を受賞。2010年、『やもり』(矢野顕子とのユニット)を結成。現在も、コンサートやディナーショーなど、年間100公演以上を展開している。故・かまやつひろしは、従兄にあたる。長男は、シンガーソングライターの森山直太朗。2006年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2008年紫綬褒章受章。