ギタリストで歌手の井上堯之が死去、77歳

ザ・スパイダース、PYG、井上堯之バンドなどで、ギタリストやボーカルとして活躍した井上堯之が、2018年5月2日に死去した。

1961年、井上は当時のGSブームの火付け役となったザ・スパイダースにボーカル兼ギタリストとして加入。1971年に、ザ・スパイダースが解散した後、沢田研二と萩原健一というGSの2大スターがタッグを組んだ伝説的ロックバンド・PYGにリードギターとして参加。同時期に、井上堯之バンドを結成し、萩原健一出演の『太陽にほえろ!』や『傷だらけの天使』などでBGMを担当。ハイセンスで斬新なサウンドはテレビドラマ界に大きなインパクトを与えた。1986年、映画『火宅の人』では映画音楽を手掛け、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。1987年、作曲を手掛けた「愚か者」(歌/近藤真彦)が、第29回日本レコード大賞を受賞している。

1995年、初期の胃がんが見つかり手術。2009年には、肺気腫に冒され、音楽活動を引退を決意するも、闘病しながら作曲やソロライブ、講演活動などを行っていた。2018年3月11日、東京都杉並区のライブハウスでのソロライブが最後のステージとなった。

2017年5月2日、スパイダース時代の盟友ムッシュかまやつ(享年78)のお別れ会に、元メンバー堺正章や井上順とともに出席。その席で、追悼演奏を聴かせている。奇しくも、その日から、ちょうど1年後の訃報となった。

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◆井上堯之 オフィシャルサイト

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