「みだれ髪」から「矢切の渡し」まで、故・船村徹 2時間特番放送

「みだれ髪」から「矢切の渡し」まで、故・船村徹 2時間特番放送

2017年にこの世を去った作曲家・船村徹を2時間にわたって特集する番組「作曲家・船村徹 魂の旋律20曲! “みだれ髪”から“矢切の渡し”まで」が月13日(日)夜9時からBS朝日で放送される。

「みだれ髪」「風雪ながれ旅」「王将」…今も多くの人に歌い継がれる船村メロディー。船村徹は2017年2月16日に84歳で旅立ったが、歌謡界に“演歌”というジャンルを根付かせ、日本の豊かな自然と人情を愛し、いついかなる時も真摯に歌と向き合い続けた。手掛けた楽曲は約5500曲に及ぶ。今回、代表作品20曲を厳選し、楽曲誕生にまつわる秘話を関係者の証言や資料映像で紹介。さらに、知られざる船村の素顔に迫る。

▼美空ひばり&北島三郎、出会いとヒット曲秘話
ひばりとの出会いは船村24歳、ひばり19歳の時。船村はひばりの歌唱力と存在感に圧倒され、恐怖心すら抱いた。だが、以来強い絆を育み、「みだれ髪」など多くの名曲を誕生させた。渋谷で流しの歌手をしていた北島三郎との出会いは、コロムビアのディレクターから紹介されたことだった。北島の出世作「なみだ船」冒頭の旋律は、消防車のサイレンがヒントだった。

▼「矢切の渡し」秘話
日本の風情のひとコマが消えることを知り、同じ思いを抱く石本美由起に詩を依頼。石本は作曲が船村でなかったら「連れて逃げてよ」の歌い出しはなく、違う詞になっていたと語っている。

▼「宗谷岬」秘話
ダ・カーポの歌唱で知られる「宗谷岬」は、船村作品の中では異色の存在といわれるが、誕生の裏には船村が小学生の頃、樺太に移住した友への思いが秘められている。

▼「のぞみ(希望)」秘話
刑務所への慰問を続けた船村は、服役する女性の心情を作詞作曲し「のぞみ(希望)」を作った。笠松女子刑務所でのコンサート。会場からは嗚咽が漏れた。

BS朝日「作曲家・船村徹 魂の旋律20曲!“みだれ髪”から“矢切の渡し”まで」

放送日時:5月13日(日)よる9:00~10:54
・紹介予定曲
「風雪ながれ旅」北島三郎
「別れの一本杉」春日八郎
「王将」村田英雄
「東京だョおっ母さん」島倉千代子
「兄弟船」鳥羽一郎
「おんなの出船」松原のぶえ
「女の港」大月みやこ
ほか

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◆番組オフィシャルサイト