【仲村瞳の歌謡ハンター】永遠のヒーロー・石原裕次郎ナイト！

2018年6月6日歌謡情報

仲村瞳の歌謡ハンター

5月28日に、荻窪ベルベットサンで開催された＜これぞタフガイ！これぞムードアクション！永遠のヒーロー・石原裕次郎ナイト！＞というイベントに行ってきました。

娯楽映画研究家で裕次郎の映画のDVDやCDの解説・プロデュースを手がけてきた佐藤利明さんによる、大変深い解説に、貴重な映像と音源が満載の楽しいイベントでした。約2時間半の間に裕次郎映画の名場面がたくさん観られるのは贅沢！

佐藤利明さんは、芦川いづみさん、浅丘ルリ子さん、北原三枝さん、舛田利雄監督、井上梅次監督、斉藤耕一監督といった、裕次郎と共に生きた錚々たる方々にお会いしており、そのインタビューの数々を聞けたのも良かったです。裕次郎が香港映画界にも影響を与えていたとは驚きでした。「嵐を呼ぶ男」（1957年公開）の井上梅次監督が、同作を香港映画「青春鼓王」（1967年公開）にセルフリメイクしているというのが興味深い。

また、石原プロモーションの映画製作第1回作品「太平洋ひとりぼっち」（1963年公開）のヨット・マーメイド号を製作した倉方茂雄さんは、ウルトラマンのカラータイマーを作った人物、といった細かい情報も面白かったです。作詞・作曲家の浜口庫之助が裕次郎に「粋な別れ」の歌唱指導をしている映像も観られるとは感激でした。歌唱シーンの数々を観て、裕次郎は優れたボーカリストであったということもあらためて強く感じました。