【JOYSOUNDだから、歌える!隠れた名曲ライブラリー】#46 ジャックス「マリアンヌ」

JOYSOUNDだから、歌える! 隠れた名曲ライブラリー

好きなアーティストの歌いたい曲が、必ずしもヒット曲だとは限りませんよね。カラオケに入っていなくて、残念な思いをした方も多いと思います。JOYSOUNDは、マニアックな曲も多く、リクエスト配信にも力を入れているから、お目当ての曲に出会いやすいようです。というわけで、JOYSOUNDだからこそ歌える、隠れた名曲の数々をご紹介!

「マリアンヌ」


昭和43年5月発売

歌:ジャックス
作詞:相沢靖子
作曲:早川義夫
編曲:ジャックス
レーベル:タクト・レコード

ジャックスのセカンドシングル曲で、ファーストアルバム『ジャックスの世界』のオープニングナンバー。若松孝二監督の映画『腹貸し女』(昭和43年公開)にも使われている。不穏なドラムとギターのイントロに「♪嵐の晩が好きさ 怒り狂う闇が俺の道案内」と低音でスローに展開。演奏も歌詞の世界観もアシッド感が溢れ、異次元へと引き込まれてしまうような曲である。後に遠藤ミチロウが、ザ・スターリンとソロ活動の双方で、パンクアレンジでカバーしている。ジャックスのリーダーである早川義夫の狂気を含んだような歌声と、繊細で前衛的な歌詞は、日本におけるサイケデリックロック、あるいはパンクロックに多大な影響を与えている。

ジャックスは、ヒット曲にこそ縁はないが、欧米のロックとは一線を画す、独自性の高い“純日本製ロック”のパイオニアとして再評価されているのである。「マリアンヌ」の発表当時は、早川義夫(ボーカル)、水橋春夫(ギター)、谷野ひとし(ベース)、木田高介(ドラム)という顔ぶれだが、昭和43年9月に水橋は脱退し、11月にドラムで角田ひろ(つのだ☆ひろ)が加入している。その後、木田は、サックスやヴィブラフォンなど、様々な楽器を扱うマルチプレーヤーとして活動。編曲家としては「神田川」、「結婚するって本当ですか」など名曲を残すも、交通事故により31歳の若さで死去。この伝説的バンドの曲が、JOYSOUNDには21曲も入っているのが嬉しい。

解説:仲村瞳

関連リンク

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