【JOYSOUNDだから、歌える！隠れた名曲ライブラリー】#54 笠原弘子「くちびるにメモリー」

好きなアーティストの歌いたい曲が、必ずしもヒット曲だとは限りませんよね。カラオケに入っていなくて、残念な思いをした方も多いと思います。JOYSOUNDは、マニアックな曲も多く、リクエスト配信にも力を入れているから、お目当ての曲に出会いやすいようです。というわけで、JOYSOUNDだからこそ歌える、隠れた名曲の数々をご紹介！

「くちびるにメモリー」

平成3年7月発売
歌：笠原弘子
作詞：冬杜花代子
作曲：山本正之
編曲：田中公平
レーベル：ダブリューイーエー・ジャパン

週刊少年サンデー（小学館）で連載されていた伝説的ギャグ漫画『究極超人あ～る』（昭和60年～昭和62年）のOVA（オリジナル・ビデオ・アニメーション）において、エンディングテーマとして使われた曲。OVA化（平成3年11月）に先駆けて発売されたミニアルバム『究極超人あ～る 真夏の一夜漬け』に収録されている。作曲の山本正之は、中日ドラゴンズの応援歌「燃えよドラゴンズ！」（昭和49年）の作詞作曲でデビューしたシンガーソングライター。昭和50年に、笑福亭鶴光の「うぐいすだにミュージックホール」と間寛平の「ひらけ！ チューリップ」の作詞作曲を手掛け、両作品を大ヒットに導いている。また、テレビアニメ『タイムボカン』（フジテレビ／昭和50年～昭和51年）の音楽担当を皮切りにアニメソングも数多く世に送り出している。『究極超人あ～る』の原作者ゆうきまさみが、山本の大ファンであったことから、同作の音楽を担当することになった。漫画のイメージソングやOVA挿入歌などは、30曲以上も作られている。歌い手の笠原弘子は、声優でもあり、作中ではヒロイン・大戸島さんごの声を担当。「♪長くもない時間の中で　街の色も流行歌も変わったけれど　変われないものもあるわ」。切ない歌詞と80年代ポップスを感じさせるメロディラインがノスタルジックで胸にしみる。

解説：仲村瞳

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