クレイジーキャッツの音楽史を網羅したサウンド・クロニクル書籍が発売

クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル

1961年8月「スーダラ節」でレコードデビューを飾り、空前のブームを巻き起こし、1960年代の高度経済成長を駆け抜けた植木等、そしてハナ肇とクレイジーキャッツ。彼らのミュージシャンとしてのキャリアを、戦後ジャズ・ブームからしグループ結成、そしてテレビの黄金時代、映画などを通して振り返っていく、クレイジーキャッツの音楽史『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』が発売された。

植木等、谷啓、ハナ肇、犬塚弘、安田伸、石橋エータロー、桜井センリ、7人のメンバーの足跡と、「スーダラ節」「無責任一代男」などのヒット曲で時代を切り取った青島幸男、独自のクレイジーサウンドを生み出した、初期メンバーにして作曲家の萩原哲晶、宮川泰たちの仕事を、豊富な資料と証言で検証。今なお、1960年代のニッポンの元気の象徴として、アイコン的存在の植木等の歌手として、ミュージシャンとしての実力を、様々な証言を交えて綴る。

カラーページにて全ジャケット写真等を掲載し、詳細なディスコグラフィーを網羅。クレイジーキャッツ自体の、現存する写真もふんだんに使用している。

書籍『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』

2018年8月20日発売
価格:2,700円
著者:佐藤利明
サイズ:A5判
ページ数:272ページ

第一章 それはジャズ・ブームから始まった
・焼け跡と七人のネコたち
・植木等とハナ肇、運命の出会い
・クレイジーキャッツ、メンバーのジャズと青春
・フランキー堺とシティ・スリッカーズ
・渡辺プロダクション発足、ハナ肇とキューバン・キャッツ結成

第二章 クレイジーキャッツ伝説の始まりと、テレビの黄金時代
・キューバン・キャッツからクレイジーキャッツへ
・ハナ肇とクレイジーキャッツ、本格始動
・ジャズ喫茶のクレイジー
・おとなの漫画
・幻のテレビ番組「どら猫キャプテン顛末記」

第三章 スーダラ節と高度経済成長
・映画の音楽コントへの挑戦
・シャボン玉ホリデー
・作曲家・萩原哲晶
・「スーダラ節」誕生!
・東宝クレージー映画のスタート

第四章 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル
・レコード、舞台、映画主題歌・挿入歌、クレイジー作品完全詳細解説
・昭和38年(1963)から平成18年(2006)にかけての全てのレコードセッション、映画、主な舞台の楽曲を徹底的に紹介

<著者について>
佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)
1963年生まれ。構成作家・ラジオ・パーソナリティー。娯楽映画をテーマに、キャストへのインタビュー、新聞連載、数多くの映画ソフトの企画・解説などマルチに活躍中。歌謡曲・ジャズ・サントラなど幅広いジャンルのCDを企画、音楽プロデューサーとしても活躍。クレイジー・キャッツ結成50周年CD「HONDARA盤」「HARAHORO盤」、DVD「植木等スーダラBOX」をプロデュース。「1969」(Pink Martini&由紀さおり)のスペシャル・アドヴァイザー。2015年文化放送特別賞受賞。共著に「無責任グラフィティ クレージー映画大全」(フィルムアート社)。著書「植木等ショー! クレージーテレビ大全」(洋泉社)、「最後のクレイジー 犬塚弘 ホンダラ一代、ここにあり!」(講談社)、「寅さんのことば 風の吹くまま 気の向くまま」(東京新聞)など多数。