【インタビュー】観光大使がご案内!ご当地ソング・旅ガイド第2回「みちのく娘!」

【インタビュー】観光大使がご案内!ご当地ソング・旅ガイド第2回「みちのく娘!」

日本各地の魅力を深く知る歌手の方に、その土地土地の魅力を語ってもらう新企画がスタート。第二回は、東北出身の歌手の工藤あやの(山形県)、羽山みずき(山形県)、津吹みゆ(福島県)によるユニット・みちのく娘!。高い歌唱力と華を兼ね備えたこのユニットのデビューを記念してインタビューを行いました。時おりお国の言葉が出るのがとても可愛い3人。現在の気持ちや東北への思いなどを語ってくれました。

取材・文◎仲村 瞳


◆【インタビュー】みちのく娘!デビュー記念インタビュー「普段から仲が良く、結成にはみんな違和感がなかった」


山形県、福島県は魅力がたくさん。美しい自然と美味しい食べ物、温かい人たち

ーー皆さんは東北がご出身ということで、それぞれのご出身地のお好きな部分をお聞きしたいです。

津吹:福島は、震災があったので暗いイメージとかもあるんですけれども、でも着々と復興に進んできていて、歴史も残しつつ新しいものもどんどん取り入れている県です。私は矢吹町という小さい町の出身なんですけれども、矢吹町出身の大先輩には中畑清さんもいらして。矢吹町は開拓の町って言われているんですね。とにかく人が温かいという感じです。そして自然が豊かです。空気も美味しいです。そこが大好きですし、魅力かと思います。

羽山:二人(羽山、工藤)は山形です。

工藤:山形は食べ物が美味しい。空気も水も綺麗です。そんな環境に対する意識も高く、みんな温かい心を持っています。遊びに来てくれた人をもてなす心がすごくって、一回入ったらなかなか出られないです。もう、漬物から、「ブドウ獲ったから食えー」とか、見返りを求めずにみんな接してくれる。

羽山:風邪ひぐと近所のおじいちゃんおばあちゃんが、苺を「体さいさけけーや」って持ってきてくれだりとかするしのう。

工藤:皆が家族みたいなね。網戸とか鍵かけてない状態とかで、人んちの人がいたりとか(笑)。「あ、おかえり!」「え? 誰!?」みたいな。そういうのがふづーにあるしねえ。忘れ去られてしまった東京の色んなものっていうのがもう一回、同じ時代に生きてるのに、昔に戻ったかのような感覚になれる良さが残っている場所かもね。

羽山:そうですね。時間も同じ24時間で動いてるんですけど、ゆっくり流れる。一日が長いです。

工藤:そうね。生き急いでる人いないね。人口少ないしね。夜は20時頃になると電気は皆消えるし。シャッターが16時位に閉まっちゃうし。そういう良さかなあ。

ーーそれはすごく良いですね。福島、山形のおすすめの食べ物は何でしょうか?

津吹:福島は果物王国って言われていて桃とか梨とかがやっぱり美味しいかなって思いますね。

工藤:山形市では、この間日本一の芋煮会が行われました。秋のシーズンは。里芋の醤油ベースの汁物で牛肉とこんにゃくとネギが入っている。山形でいったら定番なんです。内陸のほうはそういう具材としょうゆベースなんですけど、海側の山形に行くと……。

羽山:私は鶴岡なんですけども、鶴岡は味噌ベースです。牛ではなく豚。豚汁チックさなるんです。私は山形の醤油もすごい好き。山形でホテルさ泊まるど朝は絶対、芋煮さバイキングさ出はってるので必ず食べてきます。ラフランスとか、さくらんぼ、だだちゃ豆も美味しいです。

工藤:お米だとつや姫とか、最近は雪若丸もあります。

羽山:雪若丸、発売になった日に買った。大好き。

工藤:本当!?

羽山:お酒も美味しいって言われます。私、飲めないですけども。

工藤:お酒も美味しいです。私は一番飲めますけど(笑)。日本酒も美味しいし、実家が総菜屋なんで、総菜も美味しいですね(笑)。

津吹:あっ、総菜で思い出した! 福島はいかにんじんが有名です。

工藤:やべー! パスしちゃった!

津吹:ありがとうございます(笑)。いかにんじんは、にんじんとスルメを日本酒、料理酒に前日漬けておいたものに、醤油ベースで味付けしたものなんですけども、すごく美味しいんです。それも福岡の郷土料理です。あと、天ぷら饅頭とか。

工藤:天ぷら饅頭って全国的にあるんじゃないの? 浅草のイメージがあるんですけど。

津吹:えー! 福島じゃないんですかねえ。

ーー知らないです(※浅草は揚げ饅頭が名物です)。

津吹:福島だと有名なんです。普通のお饅頭を天ぷらにして芋とかネギとか、夕飯に出てくる天ぷらの食材と一緒に並んで出でくるんですよ。天ぷら饅頭が夕飯のご飯として。

工藤:白河ラーメンが好きだけど。

津吹:ありがとうございます! 喜多方ラーメンと白河ラーメンとあるんですけど私は白河ラーメンで育ったので。

工藤:じゃあ喜多方派にしようかな。

津吹:なんでなんで!?(笑)白河ラーメンです。

工藤:美味しいものたくさんあります。ただの丸いだけのこんにゃく、玉こんにゃくとかも、こっちに来ると売ってないんですけど。山形では普通に売ってます。ぜひ一度、それぞれの地元に遊びに来てください。

【インタビュー】観光大使がご案内!ご当地ソング・旅ガイド第2回「みちのく娘!」

ーー行ってみたくなりました。工藤さん、羽山さんは、山形特命観光つや姫大使を務めていらっしゃるということですが、大使としてどのような活動をされているのでしょうか?

羽山:キャンペーンとか、ステージでは案内をします。「つや姫というお米があります」と。「最近は弟分の雪若丸が発売になりました。皆さん、冷めても美味しい、つや姫、ぜひ食べてくれろ」という感じでPRを入れます。あとはそれから観光案内につなげてPRをします。

工藤:「炊いてほれぼれ 冷めても美味しい」という、つや姫のキャッチフレーズがあって、いっぱいそれを言ってます。山形への行き方とら見どころとかPRしています。あとは、いろんな県の山形県事務所、大阪とか名古屋とかにもご挨拶に伺って、ちゃんと知っていただくようにご挨拶に行ったりとか。山形県のさくらんぼのシーズンにはよく呼んでいただいたりとかします。

羽山:お米は日本人の大事な主食ですから、ぜひ山形のお米食べでほしいなあって。福島も会津っ子とかってあるし。

津吹:ああ、会津っ子……。

工藤:(津吹に)知らないよ。だから、大使に任命されないぞ!

津吹:でも一応矢吹町のPR大使(笑)。

工藤:矢吹のいいところ言ったら?

津吹:矢吹町はですね、日本三大開拓地の一つと言われていて、青森県十和田市、宮崎県川南町と、福島県矢吹町というこの3つなんですけども、去年の12月に、矢吹町オリジナルの日本酒ができまして、それが全国から名前を募集した結果、「開拓のうた」っていう品名になりました。要冷蔵と、常温で飲めるものと辛口、甘口の2種類あるんです。

ーーありがとうございます。東北はご当地ソングが多い土地ですが、特にお好きなご当地ソングは何でしょうか?

津吹:私は美空ひばりさんの「みだれ髪」です。いわき市の塩屋の岬に歌碑も建っていますし。その歌碑の目の前に立つと、美空ひばりさんのお声の「みだれ髪」が流れてくるので、やっぱりそれは故郷の誇りだなあと思います。宝物です。中学生の頃だったと思うんですけど、震災前に行きまして、感動しましたね。不思議なことに、震災でも歌碑だけが倒れなかったんです。その手前まで津波がきていて、歌碑の目の前で止まったという話を聞いていました。不思議な力があったんだと思います。

羽山:山形は民謡ですね。多いです。

工藤:地名では酒田とか、山内惠介さんの歌「流転の波止場」で「♪酒田は 流転の波止場~」って出てきたりしますけど、港の歌では「酒田甚句」とか、民謡が多いですね。

羽山:すごくいっぱいありますね。

工藤:山形を舞台にしてっていうのは、水森かおりさんの「庄内平野風の中」くらいしかわからない。

羽山:あとは「♪雪の降る街を~」は鶴岡を舞台にして歌詞を書いたっていうふうに聞いています。だから小学校の時から「こご、鶴岡を舞台さした歌だよ」と聞いて育ったので、何となく「雪の降る街を」は鶴岡だなという感じはするけども、山形全体でいうと、やっぱり民謡が一番最初に……。「最上川舟歌」とか、「紅花摘み唄」とか、そういうのがポンとではってきますね。

工藤:意外とないかもしれない。知らないだけかもしれないですが。

ーー藤圭子さんの「みちのく小唄」でも東北各地の地名が出てきて、山形も登場しますね。

羽山:ああ! 6県が出てくる歌ですね。

工藤:あとは岸洋子さんは山形県出身ですね。

羽山:んだんだ。

工藤:酒田出身の、岸洋子さんの歌はよく歌います。すみません、よく知らなくて。

ーーいえいえ、ありがとうございます。それでは最後に、先ほど、海外進出もしたいとのことでしたが、これからユニットで挑戦したいことは何でしょうか?

工藤:そうですね、普段、演歌・歌謡曲の中でやっていると、キャピキャピっとした感じがあんまりできてないので、アイドルっぽいのもやりたいですし、お笑い芸人さんみたいに素でやってるだけでツッコミ所が多い3人なので(笑)。そういうところもキャンペーンとかで、小劇場みたいな感じでやってみたりとか。

羽山:元気をとにかく、見ている人が元気になってくれれば、という思いで3人で頑張っていきたい。

津吹:そうですね。

工藤:この3人で、演技もそうだけどアクロバティックなこともやれればいいなと。ラスベガスとか、東南アジア進出を目指して。1人じゃできないですけどできるような気がします。この3人なら。


みちのく娘!デビューシングル『春ッコわらし/北国の春』


2018年11月14日発売
CRCN-8204 / 1,204円+税
[ 収録楽曲 ]
収録曲】
1. 春ッコわらし
 作詩:喜多條忠/作曲:宮川彬良/編曲:宮川彬良
2. 北国の春
 作詩:いではく/作曲:遠藤 実/編曲:矢野立美
3. 春ッコわらし [オリジナル・カラオケ]
4. 北国の春 [オリジナル・カラオケ]

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◆みちのく娘! オフィシャルサイト