日本作詞大賞LP賞の受賞歴のある漫画家・長谷邦夫が死去、享年81

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2018年11月25日、赤塚不二夫の強力なブレーンの一人で、日本におけるパロディギャグ漫画のパイオニアである漫画家の長谷邦夫が、うっ血性心不全のため死去した。

長谷は、トキワ荘グループが創立した企画会社スタジオゼロを経て、1965年に赤塚不二夫率いるフジオ・プロダクションの設立に参加。以後、『おそ松くん』をはじめ、『ひみつのアッコちゃん』、『天才バカボン』、『もーれつア太郎』など、数々の赤塚作品においてアイデアマン及び作画担当として活躍する。

無名時代のタモリを発掘したとされる山下洋輔をはじめ、ジャズマンとの親交も深く、1970年代当時、上京まもないタモリをよく知る人物の一人である。

1974年、日本レコード史上初のLP販売数100万枚を突破した、井上陽水の3枚目のアルバム『氷の世界』の収録曲「桜三月散歩道」の作詞を手掛けた。同曲は元々、赤塚不二夫責任編集の雑誌『まんがNO.1』(第2巻3号/1973年3月1日刊行)の付録のソノシートの収録曲(歌詞と語りが『氷の世界』版では多少改訂されている)だったが、この1作だけで、日本作詞大賞LP賞を受賞するという快挙を成し遂げている。漫画界だけでなく、作詞家として歌謡界に大きな足跡を遺した。

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◆長谷邦夫 オフィシャルサイト

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