【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#76 女優・梶芽衣子の言葉

仲村瞳の歌謡界偉人名言集

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

媚びない めげない くじけない

梶芽衣子のTwitterプロフィールより

今回の名言は、クエンティン・タランティーノをはじめ、世界中に熱狂的ファンを持つ梶芽衣子の人生のモットーである。梶は、映画『女囚さそり』シリーズ(1972年〜1973年)の主演と共に主題歌「恨み節」(約120万枚のミリオンセラー)を歌い、女優として歌手としてカルト的な人気を獲得。2018年3月には、初の自伝『真実』を上梓した。それとともに、43年ぶりとなるオリジナル・フルアルバム『追憶』をリリース。ライブ活動も精力的に行い、2018年6月には、新文芸坐で13日間にわたって『梶芽衣子映画祭』が開催され、好評を博した。そして、71歳にして、次々と挑戦し続ける彼女に、2018年11月、『VOGUE Japan WOMEN OF THE YEAR 2018』が贈られた。「媚びない めげない くじけない」は、梶が演じる『女囚さそり』のヒロイン松島ナミの言葉のようにも感じられる。

梶芽衣子(かじめいこ)
1947年3月24日生まれ、東京都千代田区出身。1965年、日活に入社。同年、映画『悲しき別れの歌』で銀幕デビュー(本名の太田雅子での出演)。同年、映画『青春前期 青い果実』で、主演(本名での出演)を果たす。1969年、映画『日本残侠伝』の出演から、芸名を梶芽衣子と改名。1970年、日活映画『野良猫ロック』シリーズの4作品に出演し人気を博す。『大江戸捜査網』など、テレビドラマにも出演。1971年、日活を離れフリーとなる。純子引退記念映画『関東緋桜一家』(1972年)を最後に引退した藤純子の後釜として東映に入社。『女囚さそり』シリーズ(1972年〜1973年)の主演がはまり役となり、人気を不動のものとする。1973年、東映と離れ再びフリーとなる。1978年、主演映画『曾根崎心中』では、天満屋お初を好演。テレビ時代劇『鬼平犯科帳』シリーズ(1989年〜2016年)での密偵・おまさ役も馴染み深い。2017年、6年ぶりとなるシングル「凛」をリリース。2018年には、43年ぶりとなるオリジナル・フルアルバム『追憶』をリリースするなど、歌手としても現在もなお、精力的に活動を続けている。