仲村 瞳の「スターの証明」第1回:美空ひばり

仲村 瞳の「スターの証明」

歌謡界のスターと称される人物を取り上げ、様々な資料から、その人物の“凄さ”を浮き彫りにする証言集。

今回は、第1回目に相応しく、昭和の歌謡界を牽引した不世出の歌手、美空ひばりをフィーチャーする。12歳でレコードデビューし、「天才少女」として注目を集め、1989年にこの世を去るまでの40年間、第一線で活躍し続けた歌謡界の女王。その称号を立証するかのような、各界からの声を紹介する。偉人揃いのその顔ぶれだけでも、美空ひばりが卓越したスターであることがわかる。

美空ひばり

美空ひばり(みそら ひばり)
1937年(昭和12年)5月29日生まれ、神奈川県横浜市出身。歌手、女優。通算レコーディング曲数1500曲、そのうちオリジナル楽曲は517曲。女性として初めて国民栄誉賞を受賞している。1989年(平成元年)、逝去。享年52。

この国のスーパースターは美空ひばりだね。一度会ってみたいな

作家・三島由紀夫 『潮』(1989年11月号/潮出版社)より

美空ひばりは、戦後日本の生んだ最大の芸人である

作家・石原慎太郎 『週刊平凡』(1968年1月11日号/平凡出版)より

歌手が作家の意図を超えて歌う、つまり楽曲を作者の手から奪い取って、自分のものにしてしまうことが極めて稀にだが存在する。美空ひばりという歌手がそうだった。私が知る唯一の例である

作曲家・船村徹 『歌は心でうたうもの』(日本経済新聞社/著・船村徹)より

『あ、かなわないな』って思う人って、こっちがつらくなるんだけど、本当にかなわないから。なんだろうなあ……美空ひばりさんの、あの、もう身投げする、歌と心中してる感じ。歌ってないと息できない、みたいな感じに見えるんですよね。それは、かなわないなあと思いますね

歌手・平井堅 『Music Voice』(2017.8.28)より

ひばりは、戦後のドン底からわれわれを救ってくれた人。戦後復興の原動力ともいうべき人物です

元NHKアナウンサー・高橋圭三 『週刊明星』(1989年7月25日増刊号/集英社)より

作詞を始めた時に、一つのテーマとして“美空ひばり”で完成している種類の歌でないものを探そうと言うのが、僕の作詞の主旨でした。それをやった為に、僕はたぶん評価されたと思うんです

作詞家・阿久悠 『日本テレビ音楽株式会社ホームページ』(阿久悠先生インタビュー)より

ひばりさんは100年か200年に1人のあらゆるジャンルを超越した世界最高のボーカリストだと思います

シンガーソングライター・岡林信康 『BARKS』(岡林信康、35年のときを経て美空ひばりと作品を紡ぐ/2010.1.25)より

チビちゃん、きみはなんていう娘だい? 大人のぼくたちを喰っちまっちゃいけないよ。ぼくばかりじゃないぜ、五人ともびっくりしているのだから、これが本当のびっくり五人男だよ

コメディアン・古川ロッパ 『虹の唄』(大日本雄弁会講談社/著・美空ひばり)より

ひばりさんは何を歌っても良いですけど、『東京キッド』が特に好きです。あんな小さな女の子があれだけ歌えるというのは、人間を越えたすごいモノがあると思いますね

歌手・イルカ 『週刊明星』(1989年7月25日増刊号/集英社)より

ジャズのバンドがまわりをぜんぶやってたんですが、全員が、もう、笑っていましたからね。『なんで、こんなにスウィングするんだ?』と。世界に出しても、ぼくは有数だと思いますよ、あの美空ひばりのジャズは……

タレント・タモリ 『ほぼ日刊イトイ新聞』(「はじめてのジャズ。」第23回 美空ひばりの歌は、すごい!)より

私はね、お嬢を、心から尊敬している。お嬢のような人は、二度と永久に出ないと思っているわ

歌手・江利チエミ 『週刊明星』(1962年11月4日号/集英社)より

彼女の背中を見ていると、電波のようなものを感じたものです

バンドリーダー・原信夫 『週刊明星』(1989年7月25日増刊号/集英社)より

ジャズをセッションすることになった。英語がしゃべれないのに、正確な発音を耳で覚えてしまう

トランペット奏者・日野皓正 『美空ひばり天才伝説』(BS-TBS)より

天才とは、天から与えられたような、人の努力では至らないレベルの才能がある人を指すそうです。私の知っている芸人の中では美空ひばりさんもその一人

人間国宝・鶴賀若狭掾 『かぐらむら』(『新内横丁の調べから』第九話 美空ひばりさんの舞台と新内)より

クラシックこそが最高の音楽だという思い込みを持たなくなった

元オペラ歌手・古川卓一 『JB PRESS』(美空ひばりに学んだ「歌の力」、スイスで伝える 元オペラ歌手の音楽人生波乱万丈)より

復刻再リリース『川の流れのように』

美空ひばり「川の流れのように」復刻再リリース
2019年5月29日(水)発売
作詩 秋元 康 / 作曲 見岳 章 / 竜崎孝路
EP:COKA-68 / 2,314円+税
8cm CD:CODA-4002 / 1,204円+税
カセット:COSA-2369 / 1,204円+税
12cm MAXI CD:COCA-17623 / 1,204円+税

『美空ひばりトリビュート Respect HIBARI -30 years from 1989-』

美空ひばりトリビュート Respect HIBARI -30 years from 1989-
2019年5月29日(水)発売
COCP-40816 / 2,500円+税
[ 収録楽曲 ]
1. 真赤な太陽(吉井和哉)
2. 東京キッド(松山千春)
3. 悲しき口笛(原由子)
4. みだれ髪(中西保志)
5. 歌は我が命(倖田來未)
6. お祭りマンボ(INSPi)
7. 悲しい酒(德永英明)
8. 川の流れのように(水谷豊)
9. リンゴ追分(一青窈)
10. お嬢さんとこいさん(NICO Touches the Walls)
11. 愛燦燦(河村隆一)
12. 津軽のふるさと(松山千春)

『music UP’s』

music UP’s vol.175
発行日:毎月20日
体裁:A5サイズ、オール4色 48ページ前後
配布先数:全国約1,000カ所
配布先: TOWER RECORDS全店舗、HMV、新星堂、disk union、全国ライヴハウス約300店舗、全国リハーサルスタジオ、音楽系専門学校 等

関連リンク

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