作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。
<氷川きよしスペシャルコンサート2019~きよしこの夜 Vol.19~>12月12日昼公演後のマスコミ向け取材より
デビュー20周年を迎えた氷川きよしが、12月11日・12日の昼夜、東京・千代田区の東京国際フォーラム・ホールAで、恒例のクリスマスコンサートを開催。演歌、ポップス、ロック、初披露曲「ボヘミアン・ラプソディ」の日本語カバーなど、ジャンルを超えたパフォーマンスで2万人を熱狂させた。12日の昼公演終了後のマスコミ向け取材で、語られた言葉が、今回の名言である。続けて氷川は、「どうしても人間って、形式にはめ込んだり、こうあるべきだっていう、ジャンルもそうですけど。昔、歌番組って全部一緒だったじゃないですか、そういう時代になったらいいなあと。音楽って一緒だから。だから、自分の中で次のステップに行くために、色んな作品を歌っていきたいなと思います。形式とかじゃなく」と明かした。デビュー以来、歌謡界の最前線で活躍し、成長を続けてきた氷川だからこその、説得力が感じられる言葉である。「20年やってきて、今年が一番いい。心の充実があった」と、晴れやかに語る氷川の今後に注目したい。
氷川きよし(ひかわきよし)
1977年9月6日生まれ、福岡県出身。日本コロムビア創立90周年記念アーティストに選ばれ、2000年2月2日に「箱根八里の半次郎」でデビュー。当時のキャッチフレーズは、“平成の股旅野郎”。「箱根八里の半次郎」は、100万枚を超える売上げを記録する。同年、「日本レコード大賞」にて新人賞を受賞、「紅白歌合戦」に初出場。2001年には、「箱根八里の半次郎」のサビの歌詞「♪やだねったら やだね」が、『今年の新語・流行語トップテン』にランクインするなど、国民的人気を得る。2001年2月に発売された、2枚目のシングル「大井追っかけ音次郎」は、オリコンシングル総合チャート初登場8位で、演歌系では、8年ぶりの初登場トップテン入りという快挙を果たす。以来、シングルは全てシングルチャートベストテンに入っている(演歌では氷川のみの記録)。2003年には「白雲の城」で「日本レコード大賞」最優秀歌唱賞を受賞、2006年には「一剣」で、「日本レコード大賞」大賞を受賞。20周年を迎えた2019年は、1月から11月まで全国39カ所82公演の<氷川きよしコンサートツアー2019~20周年大感謝祭!!~>をはじめ、5月に大阪・新歌舞伎座で10日間16公演の座長公演、7月に日本武道館で2日間3公演のデビュー20周年記念コンサート、9月に大阪・大阪城ホールで1日2公演のデビュー20周年記念コンサートなど、精力的に活動。テレビアニメ「ドラゴンボール超」のオープニングテーマ「限界突破×サバイバー」(2017年発売)は、2018年のクリスマスコンサートの映像が2019年の5月にYouTubeに公開されて話題となり、Twitterのトレンド入り、現在で430万回を超える再生回数を記録。2019年12月31日の「NHK紅白歌合戦」には今回で20回目となる出場が決定している。<氷川きよし デビュー20周年記念コンサート 〜あなたがいるから〜in大阪城ホール>は、12月25日(水)午後4時よりWOWOWにて、<氷川きよしスペシャルコンサート2019~きよしこの夜 Vol.19~>は、2020年2月にWOWOWにて放送予定。