作曲・編曲家の前田俊明が死去、享年70

前田俊明

2019年2月「日本クラウンヒット賞贈呈式」東京・霞山会館

山川豊「函館本線」、伍代夏子「忍ぶ雨」、藤あや子「こころ酒」、川中美幸「二輪車」などの、特に演歌の編曲で知られる前田俊明が、2020年4月17日に死去した。

2019年11月、脳に腫瘍が見つかり、入院して手術を受けていた。その後、家族の看護を受けつつ懸命な闘病が続いていたという。

1949年10月16日生まれ、東京都台東区出身。自宅の3軒隣が教会で、讃美歌を聴いて育つ。明治大学在学中、明治大学マンドリン倶楽部に所属し、古賀政男、舩木謙一、猪俣公章に師事。1972年、作曲・編曲家としてデビューする。

1992年、藤あや子「こころ酒」で『第34回日本レコード大賞』歌謡曲演歌部門・編曲賞を受賞。1998年、川中美幸「二輪草」で『第40回日本レコード大賞』編曲賞を受賞。100万枚のセールスを達成している。2000年代も活動を続け、山内惠介の「風蓮湖」(2009年)、五木ひろしの「わすれ宿」(2017年)、伍代夏子の「宵待ち灯り」(2018年)、森進一の「北港」(2018年)など多くの編曲を手がけた。

作曲家としては、五月みどり「女の蛍」(1990年)、新川二郎「オホーツク岬」(2011年)などの作品がある。

<船村徹 一周忌法要>北島三郎、鳥羽一郎、大月みやこ、松原のぶえ、伍代夏子、島津亜矢、走裕介らが、偉大な作曲家を偲ぶ

2018年2月「船村徹 一周忌法要」帝国ホテル東京

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◆前田 俊明 – JCAA・日本作編曲家協会