「喝采」「北酒場」のヒットで知られる、作曲家の中村泰士が死去、享年81

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ちあきなおみの「喝采」(1972年)、細川たかしの「北酒場」(1982年)で、日本レコード大賞を2度受賞し、数々の名曲を世に送り出した作曲家の中村泰士が、2020年12月20日に肝臓がんのため死去した。

奈良県立高田高等学校時代に、エルビス・プレスリーやニール・セダカの影響を受け、ジャズ喫茶に通い始める。大阪府立和泉高等学校中退の後、内田裕也と佐川満男が参加するバンド・ブルージーンズに加入し、ボーカルを担当する。1968年に、佐川満男の「今は幸せかい」で作曲家デビュー。

代表作は、ヒデとロザンナの「愛は傷つきやすく」(1970年)、いしだあゆみの「砂漠のような東京で」(1971年)、ちあきなおみの「夜間飛行」(1973年)、桜田淳子のデビュー曲「天使も夢みる」(1973年)、細川たかしのデビュー曲「心のこり」(1975年)、ロス・インディオス & シルヴィアの「それぞれの原宿」(1980年)、五木ひろしの「そして…めぐり逢い」(1985年)などで、多くの楽曲を手掛けた。作詞家、歌手としても足跡を残している。

80歳を迎えた2019年は、80公演の全国ツアーを完遂。2020年は、11月14日にBillboard Live大阪でのワンマンライブ、12月5日に客船内のステージに立ち、現役を貫いた生涯となった。