【扇ひろ子 55周年記念】第三弾・扇ひろ子、楽曲紹介(2)「新宿ブルース」

扇ひろ子


扇ひろ子
1945年、広島県広島市生まれ。生後6ヶ月で被爆し父親を失う。1964年8月6日、原爆遺児を代表して広島平和記念式典で「原爆の子の像」を歌い話題となる。同年、「赤い椿の三度笠」でレコードデビュー。翌1965年の「哀愁海峡」、ご当地ソングの先駆けとなった1967年の「新宿ブルース」がヒットしてスター街道に。NHK紅白歌合戦に2回連続出場を果たす。また、女任侠映画で女優としても開花し、その演技が世界的に評価された実績もある。2021年4月26日、池袋メトロポリタンホテルにて、扇ひろ子の歌手としての集大成となるステージが開催される。


2021年4月26日、東京・池袋ホテルメトロポリタン 3階「富士」にて、<扇ひろ子 歌手生活55周年記念ディナーショー>が開催される。ここでは、当日、扇ひろ子が歌う予定の曲を先取りしてカウントダウンで紹介! 2曲目は、昭和42年に発売された、扇ひろ子の最大のヒット曲「新宿ブルース」。


「新宿ブルース」

昭和42年3月発売
歌:扇ひろ子
作詞:滝口暉子
作曲・編曲:和田香苗
レーベル:日本コロムビア

昭和40年代は、“和製ブルース”の全盛期であり、昭和41年4月には、美川憲一の「柳ケ瀬ブルース」、昭和43年1月には、青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」など、さまざまな和製ブルースが発表された。当時「新宿ブルース」は、「暗いし、新宿以外の地方の人は買わないだろう」と発売を反対する声も多かったという。しかし、扇の所属プロダクションは、「意地でもヒットさせてやる」と決意。扇が流しと一緒に歌舞伎町を廻るキャンペーンや、全国各地へのキャンペーン、寒い中、ヒット祈願に目黒不動尊で滝を浴びる水垢離(みずごり)なども行われ、話題を集めた。それらが功を奏し、まず、北海道で火がつき、その後、全国的なヒットを記録。扇ひろ子の出世作となった。

大木英夫&津山洋子 の「新宿そだち」(昭和43年)や、藤圭子の「新宿の女」(昭和44年)、森進一の「新宿・みなと町」(昭和54年)などに続く、新宿ご当地ソングの先駆けとなった曲である。新宿の地名を沖縄に変えた、「沖縄ブルース」も作られたという。扇は、「新宿ブルース」で昭和42年(第18回)のNHK紅白歌合戦に初出場。同曲の歌唱姿を見た石井輝男監督に、映画『昇り竜 鉄火肌』の主演に抜擢される。以降、扇は女優としても活躍。「東映の藤純子、大映の江波杏子、日活の扇ひろ子」と称されるほど人気を博した。

文:仲村 瞳


扇ひろ子 歌手生活55周年記念ディナーショー


<扇ひろ子 歌手生活55周年記念ディナーショー>

日時:4月26日 受付 17:00 / お食事 17:30 / ショータイム 18:15
会場:東京・池袋ホテルメトロポリタン 3階「富士」
出演:扇ひろ子
ゲスト:佐々木新一 / 園まり / 小松みどり / 真木洋介 / ロイ白川 / 黒木美帆 / 三貴じゅん子

チケット
料金:20,000円(税・サービス料込)予約制
お食事・着席料理 / お飲み物・フリードリンク

問:オフィス 扇ひろ子 03-3795-7313


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◆扇ひろ子 オフィシャルサイト