美空ひばりの思い出の品を展示する「中村隆俊記念館『美空ひばり常設展示』」埼玉・戸田市にオープン

「中村隆俊記念館『美空ひばり常設展示』」

1989年6月24日に亡くなった国民的歌手・美空ひばりの思い出の品を常時展示する「中村隆俊記念館『美空ひばり常設展示』」が、埼玉・戸田市にオープンする。

中村隆俊記念館は、健診のために建てられた施設「戸田中央総合健康管理センター」の中に設置され、同医療グループの創始者である中村隆俊(戸田中央医科グループ会長)の功績などを展示したもの。若き陶芸家を育成してきた夫人・中村悦子の監修で、現代陶芸作品なども置き、健診に訪れた人たちの目を楽しませているが、今回美空の着物等が見られる「美空ひばり常設展示」が新たに作られる。

中村隆俊は、北海道大学医学科を卒業後の東京医科大学インターン生の時、美空の家庭教師を3年間(小学校6年から中学3年まで)にわたって担当し、主に国語、数学、英語を教えていたという。また美空の地方ロケや巡業が増えていくに従って、勉強を教える場所も巡業先が多くなったと明かしている。

美空ひばり常設展示では、そんな2人の生い立ちをはじめ、フォトスクリーンや、映画作品の数々の写真、当時美空がサインを書く練習をしていたノート、美空から中村隆俊に送られたサインなどを展示する。

さらに6月30日には、同所でお披露目式が開催。美空の長男で、ひばりプロダクション社長の加藤和也も出席し、オープンのお祝いに美空の着物を寄贈した。「逃げ場のない医療従事者の皆さまへ、母からの感謝とエールの気持ちを、大好きだった中村先生の記念館で形にしていただき母も喜んでいることと思います」と感謝の言葉を述べた。


「中村隆俊記念館『美空ひばり常設展示』」お披露目式


「中村隆俊記念館『美空ひばり常設展示』」お披露目式


中村隆俊もリモートで参加し、「今もなおコロナ禍で緊張と不安が続く中、当グループ医療機関に多くの地域の方や関係の皆さまより励ましのお言葉や物資のご寄贈をいただき、職員にとっても大きな励みになり、患者さまのために頑張る気概を呼び起こしてもらいました。そんな中、私にも頑張る気概を呼び起こしていただけるような出来事がありました。それは、加藤和也さんが私のところに陣中見舞いにお越しになり、本日、皆さまにもご覧いただける、ひばりちゃんの遺品、お着物をご寄贈くださったことです」とコメント。

続けて、「この着物を肌に当ててみました。すると、医療に従事し始めて最大の苦難を迎えている私に、子どものひばりちゃんが『頑張って、先生。まだまだこれからたくさんの人を助けてちょうだい』と元気づけてくれるのを感じました」と思いを述べた。


「中村隆俊記念館『美空ひばり常設展示』」お披露目式

「中村隆俊記念館『美空ひばり常設展示』」
(戸田中央総合健康管理センター)

埼玉県戸田市上戸田2-32-20
電話番号:048-442-1118(代表)


関連リンク

◆美空ひばり オフィシャルサイト
◆美空ひばり 日本コロムビア オフィシャルサイト