【レポート&インタビュー】浅草に写真スタジオを構えて1世紀! マルベル堂の100周年記念展の記録

マルベル堂


2021年5月5日にマルベル堂は、創業100周年を迎えた。1921年(大正10年)に浅草で誕生し、スター達の撮影とプロマイドの販売を続けている。2021年4月23日から5月30日までは、東京タワーにて100周年記念展が開催された。ここでは、100周年記念展のレポートと、マルベル堂6代目店長兼6代目カメラマンの武田仁さんのインタビューを紹介する。

取材・文:仲村 瞳


プロマイド数、約85,000版の中からの厳選展示

マルベル堂ではこれまでに、映画スターをはじめ、歌手、アイドル、スポーツ選手、お笑い芸人、ご当地キャラクターなど、約2,800名のスターを撮影している。プロマイドのトータル出版数は85,000版に及ぶという。記念展では、その中でも厳選されたスター達の写真を特大サイズのパネルで展示。広々とした開放的な空間で、スター達の存在を感じることができる貴重な機会となった。

パネルの並び順について、武田氏は「『ジュリーが出迎え、秀樹が見送る』それがマルベル堂100周年記念展」と謳っている。展示タイトル横で出迎える沢田研二の特大パネルから展示を締めくくる西城秀樹特大パネルまでの間に、美空ひばり、石原裕次郎、舟木一夫、吉永小百合、キャンディーズ、松田聖子、中森明菜といった錚々たるスター達が並ぶ展示は圧巻。「この人だれでしょう?コーナー」(答えは写真の下のQRコードから見られる)や、マルベル堂の歴史を当時のエピソードも交えて紹介したパネルも見どころのひとつだ。


マルベル堂


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記念展ならではの楽しい演出も見どころ!

「ファンはスターの指先まで見たがる」「レンズの向こうにはファンがいる」とは、武田氏が師匠のカメラマン・中村孝から言われていた言葉。それらの言葉が、ふきだし型のパネルに書かれて天井からぶら下がっている。他にも、「写真だと会場に立体感を出すのが難しい」ということで、この記念展のために顔出しパネルを武田氏自らが考案。随所に、昭和感のある楽しいアイデアが盛り込まれている。昭和のスター達に混じり、現在のスター・氣志團の写真が目を引く。この写真は、今回の展示の中で唯一、武田氏が撮った写真。マルベル堂100周年✖️氣志團メイジャーデビュー20周年記念プロマイドは、現在、マルベル堂浅草店で販売中である。


マルベル堂


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販売コーナーでも選び抜かれたプロマイドの数々が並べられており、見ているだけで興奮が高まる。特に人気が高いのは、西城秀樹と松田聖子で、幅広い世代が買っていくのだそう。志村けん加入前のドリフターズや、ずうとるびなど、ちょっと通好みなスターも人気だとか。「最近は、iPhoneケースに入れられるミニサイズのプロマイドも若い世代に売れています」と武田氏。また、当時の在庫が今もあるため販売しているというレアな商品も並んでいる。品揃えが豊富な光GENJIグッズは、マルベル堂の商品ではなく、当時の公式グッズを仕入れていたものを販売している。「かつては、浅草以外に北海道、九州や広島にも営業所があったのですが、閉店し、光GENJIグッズが浅草店に集まった」のだそうだ。光GENJIの内海光司と大沢樹生が在籍していたグループ・イーグルスのプロマイドも販売していたりと、ファンにとっては嬉しい限りだ。


マルベル堂


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この記念展に足を運べなかった人への朗報!

100周年記念のロゴが入ったTシャツ、缶バッジ、ステッカーなどのマルベル堂100周年記念オフィシャルグッズは、Amazonで購入できる。ロゴは昭和カルチャーをモチーフにしたデザインを得意とするデザイナー・ステレオテニスが担当。「何も言わなくてもイメージ通りだった」という、武田氏との以心伝心による秀逸なロゴである。

スタッフさん達はとても親切で、こちらの好きなスターの話をすると、その人が浅草店に立ち寄ってくれた時の話など、ちょっとした裏話を聞かせてくれたりもして、心躍るひと時を味わえた。寄せ書き板には、この地に訪れた人達の熱い思いが書き込まれている。所々、スタッフと思われる方の返事が書かれているのにも優しさとお客さんへの愛が感じられた。浅草店は2021年6月1日より営業を再開。100年に一度の年に立ち寄り、思い出を作ってはいかがだろうか?


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マルベル堂100周年ロゴ

マルベル堂100周年ロゴ



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店長兼6代目カメラマンの武田仁さんインタビュー

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