さだまさし、文化放送特別番組で永六輔の横顔を愛情たっぷりに語る

さだまさし 文化放送「永縁 さだまさし~永六輔を語る 笑って泣いて考えて、そして歌って」

文化放送が1月18日(水)午後9時より、1時間の特別番組「永縁 さだまさし~永六輔を語る 笑って泣いて考えて、そして歌って」を放送する。さだまさしは永六輔を「放送業界のダーウィン」などと称えつつ、昭和文化史の思い出とともにたくさんのエピソードを紹介、愛情たっぷりに語る。

初めて2人が出会ったのはさだのデビュー前で、その時話が噛み合わなかったのをよく覚えているとのこと。「僕のことを(作家の)宮崎康平さんから紹介されて、落語家になりたい青年だと思ってた。歌を歌うってこと全然無視してましたね。小三治好きとか根掘り葉掘り落語のことを訊く。僕も落語が好きだったから、どんどん答えちゃうじゃない。(噛み合わないなりに)話は合っちゃって。僕、落語家にされちゃうのかな、と思った。『精霊流し』がヒットしたら、やっと「歌手だったのね」って。それで永さんは、冗談紛れに「詞を書いたヤツが歌うのが正しいと思う」ってフォークソングが出てきた時期、詞を書くのを辞めちゃいました。でもそれは永さんの意地っ張りな間違いだったと思う。」とした上で、その後音楽業界では自分で作って歌うことが定石となってしまったことを分析。

さらに、「いい小説家がいい詞が書けるわけじゃないの。小説書いて思ったんだけど、詞と小説って全然違うジャンルだから。そうだな、卓球と、トランポリンぐらい違うと思う僕は。」などと、作詞家として、作家として、尊敬する永六輔をさだまさしならではの視点で語った。「「遠くへ行きたい」はエポックでしたね。永さんが行った土地を旅したくて、一人旅をよくしましたね。郡上踊り行きたいな、とか。(中略)永さんが訪ね歩くっていう、僕も最後はそこへ行きたいと思っています。「遠くへ行きたい」、自分でやりたいな。」

番組では、ニュース音源など懐かしい“昭和の音”をオンエアしながらトークを進行。また、さだが自ら対談を申込んだ永六輔との対談集「笑って、泣いて、考えて。永六輔の尽きない話」や、永六輔の名曲の数々をカバーしたアルバム『永縁(えいえん)~さだまさし 永六輔を歌う~』の制作秘話も披露。このアルバムから楽曲もたっぷりとオンエアされる。

アルバム『永縁~さだまさし永六輔を歌う~』

さだまさし『永縁~さだまさし永六輔を歌う~』ジャケット
2016年11月9日発売
FRCA -1274 ¥2,778(税抜)
<収録曲>
1.夢であいましょう(作詞:永六輔 作曲:中村八大 歌:坂本スミ子 朗読:黒柳徹子)
2.女ひとり(作詞:永六輔 作曲:いずみたく)
3.帰ろかな(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
4.故郷のように(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
5.黄昏のビギン(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
6.芽ばえて、そして(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
7.おさななじみ(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
8.ふ(作詞:永六輔 作曲:さだまさし)
9.娘よ(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
10.ウェディング・ドレス(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
11.見上げてごらん夜の星を(作詞:永六輔 作曲:いずみたく)
12.上を向いて歩こう(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
13.遠くへ行きたい(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
14.生きるものの歌(作詞:永六輔 作曲:中村八大)
15.夢であいましょう(作詞:永六輔 作曲:中村八大)

『永縁~さだまさし 永六輔を歌う~』特設サイト

さだまさしオフィシャルサイト