七海ひろき、3都市をまわるライブツアー東京公演が終幕「支えてくれる一人一人が“七海ひろき”だと思っていただきたい!」

七海ひろき


七海ひろきが、3都市をまわるライブツアー<One-manLIVE773“FIVESTAR”>の東京公演を、8月4日(水)にLINE CUBE SHIBUYAにて昼・夜の2公演開催した。

観客同士の間を空ける形での半数集客かつ緊急事態宣言下となったため、希望者への払い戻し対応も行われた本公演だったが、夜公演では生配信も行われ、コメント欄には会場に来ることができなかった多くのファンからコメントが寄せられた。本記事では、7月にリリースしたばかりのミニアルバム『FIVESTAR』の曲に加え、『GALAXY』、『KINGDOM』の収録曲、そして宝塚歌劇団在団中に歌唱したナンバーなど、全23曲を披露した夜公演の模様を届ける。

“チャレンジ”をテーマに制作されたミニアルバム『FIVESTAR』より、全編通してのダンスに初挑戦した「THE CHASER」でライブはスタート。ミュージックビデオ同様のクールなダンスに魅せられ、会場の熱は一気に上がっていく。そして続く「花に嵐」では新たに作られたダンスを披露し、そのパフォーマンス力の高さにこの後のライブへの期待が高まる。

「LINE CUBE SHIBUYAに来てくれてありがとう!」と挨拶があり、そのまま曲を始めるかと思ったが、「今からみんなでやりたいことがある!」と七海から告げられる。1曲目の「THE CHASER」の振りにある3本の指を使った“CHASERポーズ”をみんなでやりたいとのことで、「はい、CHASER!」という七海からの合図にあわせ、観客もノリよくポーズを行い、共にライブを盛り上げた。


七海ひろき


次に披露されたのは、宝塚歌劇団の後輩や全ての頑張る人へ送る応援ソング「君の未来日記」。七海の後ろには自身の手書きによる歌詞が映し出され、この曲に込めたメッセージの想いの強さを感じとることができた。そして、最初のセリフを“LINE CUBE SHIBUYA”バージョンに変えてスタートした「Rainy day」では、ステージを左右に歩きながら柔らかく歌う姿に引き込まれ、曲中にある「君が好きだよ」という言葉に、ふいに胸を撃ち抜かれた。

バンド紹介を挟んでの次のパートでは、ファンへの感謝を綴った「ありがとう」を披露。笑顔で手を振りながら歌う七海に応え、観客のペンライトも元気よく揺れる。続いては絆をテーマにした「キラキラ」をスタンドマイクで歌唱。「独りにはさせない 言葉なんて交わさなくたって」、「さあ、飛び立とう」といった歌詞は、今のこの世の中だからこそより響き、顔をあげて前に進もうという気持ちにさせてくれる。

15分の休憩を挟み衣装替えをして始まった後半戦の最初は、なんと宝塚コーナー。「NICE GUY!!」、「Killer Rouge」のメドレーや「バラ色の人生」、「君に伝えたいことがある」といった、七海の宝塚時代を想起させる曲のカバーに、再び会場内の熱が上がっていく。


七海ひろき


続くMCでは、七海と観客によるコール&レスポンスが繰り広げられ、「今ハッピーな人」、「後半戦ももっともっと盛り上げてくれる人」という投げかけに、会場では大きな拍手があがっていた。

ラストサビの「たった一度の人生 誰のものでもない」で決意を見せるかのように高く人差し指をかざした「START!!」、レーザーが光る中再びダンスで魅せてくれた「Never too late」等の後は、観客に声をかけながらの小休憩。顔の近くで小型扇風機を回す姿は微笑ましく、思わず応援したくなる。

汗がひいたところで、リリックビデオをバックに憧れの人への切ない想いを語りかけるように歌う「ポラリス」、想いをストレートに綴り、「愛している」という言葉で再びファンの胸を撃ち抜くアコースティックアレンジの「愛し君へ」の2曲を披露。優しくも熱い、曲の世界観に酔いしれていると、気づけば本編ラストのパートに。


七海ひろき


衣装替えをした後に披露された「Ambition」では、ジャジーなピアノの音色が響く中、ダンサーと共に華麗なステップを魅せたかと思うと、一転「Special summer」では、笑顔で元気よくペンライトを振りながら爽やかに歌い上げる。

そして「力の限り歌いたいと思います」と話し、本編ラストに披露されたのは「DARKNESS」。自身の葛藤や闘いを表現したこの曲にふさわしく、何かを振り切るように全身を使っての力強い歌唱姿が印象的だった。


七海ひろき


七海ひろき


観客からの拍手によるアンコールに応え、再びステージに現れると、2020年にリリースしたアルバムの表題曲「KINGDOM」を披露。

「今本当にどういう状況になるか分からないけれど、今までもこれからもチャレンジすることをやめないでいきたい」、「宝塚を退団して新しい世界に入って二年、ここまで来られたのは本当にみんなが支えてくれているおかげだなと。一人では歩けないこともあるじゃない…」と声を詰まらせながらもファンへの想いを語る姿に、思わず観客の目頭も熱くなる。そして、「支えてくれる一人一人が“七海ひろき”だと思っていただきたい!」と話し、“七海ひろき”であるためにはファンの存在が不可欠だということを改めて伝えた。

そんなメッセージの後、この日最後に披露されたのは「DREAMING TIME」。事前にYouTubeや開場中の映像にて振り付けが公開されていたこともあり、会場は自然と一体感に包まれる。きっと今日のこのライブは、七海にとっての“夢の時間”であり、それはファンにとっても同じことだろう。「いつまでも終わらないでDREAMING TIME」という歌詞の通り、この公演が終わってしまうことが寂しくもあるようだったが、七海はステージから降りる最後の最後まで何度も感謝を伝えていた。


七海ひろき


七海はダンス、ロック、バラード、カバーなど様々な曲や表現、表情等で楽しませてくれたが、何よりこれからも“チャレンジ”し続けていくという決意や、いつでも前向きな姿勢、牽引していく力強さ、そして支えてくれているファンへの感謝という、“七海ひろき”が大切にしていることや想いを存分に感じることができた公演となった。

ツアーファイナル公演は8月15日(日)神戸国際会館こくさいホールにて開催。また生配信も行った東京公演は、8月9日(月)23:59までアーカイブ配信される。


写真:上飯坂 一


<One-manLIVE773“FIVESTAR”>

2021年8月4日@東京・LINE CUBE SHIBUYA
[ セットリスト ]
1. THE CHASER
2. 花に嵐
3. Trust
4. 君の未来日記
5. 片思いの君へ
6. Rainy day
7. ラビリンス
8. ありがとう
9. キラキラ
10. NICE GUY!! 〜 Killer Rouge(カバー)
11. バラ色の人生(カバー)
12. 君に伝えたいことがある(カバー)
13. START!!
14. Never too late
15. もう一度…
16. QQ
17. ポラリス
18. 愛し君へ
19. Ambition
20. Special summer
21. DARKNESS
<アンコール>
22. KINGDOM
23. DREAMING TIME


<One-manLIVE773“FIVESTAR”>アーカイブ配信

生配信を行った東京・LINE CUBE SHIBUYAでの夜公演をアーカイブ配信中!
チケット販売期間:8月9日(月)23:59まで
配信期間:8月9日(月)23:59まで
配信媒体:SPWN
配信チケット価格:3,900円(税込)
配信ページはこちら


<One-manLIVE773“FIVESTAR”>

2021年8月15日(日)
会場:兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
1. 開場:12:15/開演:13:00
2. 開場:16:15/開演:17:00


ミニアルバム『FIVESTAR』

発売日:2021年7月7日(水)

【初回限定盤A】
KICS-94004 / 3,300円
内容:CD+Blu-ray



【初回限定盤B】
KICS-94005 / 3,300円
内容:CD+エムカード



【通常盤】
KICS-4004 / 1,980円
内容:CDのみ

[ 収録楽曲 ]
・CD(初回限定盤A、B、通常盤同内容 / 新録5曲)
1. THE CHASER
 作詞・作曲・編曲:天才凡人
2. DARKNESS
 作詞:七海ひろき,フワリ(Dream Monster) 作曲・編曲:フワリ(Dream Monster)
3. キラキラ
 作詞・作曲:片山俊 編曲:EFFY(FirstCall)
4. DREAMING TIME
 作詞・作曲・編曲:藤田卓也
5. ポラリス
 作詞:Shogo 作曲:Shogo,加藤祐平 編曲:加藤祐平

・Blu-ray(初回限定盤Aのみ)
「THE CHASER」Music Video
「THE CHASER」Music Video Making

・エムカード(初回限定盤Bのみ)
「DARKNESS」Music Video
「DARKNESS」Music Video Making


関連リンク

◆七海ひろき オフィシャルサイト