フォークデュオ・風の大久保一久が死去、享年71

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「22才の別れ」「海岸通り」「あの唄はもう唄わないのですか」「ささやかなこの人生」などのヒット曲で知られるフォークデュオ・風のメンバーで、シンガーソングライターの大久保一久が2021年9月12日に急性心不全のため死去した。

1950年7月22日生まれ、広島県呉市出身。シンガーソングライター、薬剤師。フォークグループ・猫を経て、1975年に伊勢正三とフォークデュオ・風を結成。同年リリースしたデビューシングル「22才の別れ」は、オリコンシングルチャート1位を4週連続で記録。1976年、ソロ活動を開始。その後、薬剤師の傍ら音楽活動を続けていた。

アコースティックギター奏者としてのテクニックやハモりに定評があった。吉田拓郎が初めて自分以外に曲を提供したミュージシャンであり、大久保がまだアマチュア時代にその曲(「知らない街で」/1971年)を歌っている。  

2007年には山梨で開催された伊勢のコンサートにゲスト出演。2008年、風のコンサートツアーが予定されていたが、リハーサル中に脳血管障害により倒れ、闘病生活を送っていた。

風時代には、「なんとなく」「ロンリネス」「トパーズ色の街」「やさしさに気づかないまま」、ソロでは、「暁に帰る」「君のスカーフ」など、数々の名曲を残している。