オーディションテープから「聖子」を発掘、伝説のプロデューサーによる書籍『松田聖子の誕生』本日発売

『松田聖子の誕生』


書籍『松田聖子の誕生』(新潮社)が、本日7月19日(火)に発売された。

時代を超えて愛され続ける、歌手・松田聖子。今年もコンサートツアー<My Favorite Singles & Best Songs>がスタートしており、日本武道館、さいたまスーパーアリーナ、大阪城ホールなどが熱いファンで埋め尽くされる。デビュー40周年を越えて輝き続ける松田聖子は、どのように誕生したか。

それはビジネス、家庭、技術、ありとあらゆる環境がアナログだった時代。スターを生みだす原動力は、夢と情熱、努力と運命だった。同書『松田聖子の誕生』で明かされる物語は、1978年、一本のカセットテープから流れた歌声から始まる。それを聞いていたのは同書の著者である若松宗雄。CBS・ソニーに勤める新米プロデューサーで、「ミスセブンティーン・コンテスト」九州大会のカセットテープから“スターの原石”を見つけようとカセットデッキに向き合っていた。



『松田聖子の誕生』

「全身全霊にショックを受けた。福岡県に住む16歳の歌声はどこまでも清々しく、のびのびとして力強かった。明るさとしなやかさと、ある種の知性を兼ね備えた唯一無二の響き」「すごい声を見つけてしまった」(同書より)

しかし、ここからデビューまでには約2年もの日々を要した。芸能界入りに反対する父親、難航するプロダクション探しとデビューへの道筋など、相次ぐ難題を若松と聖子は二人三脚で乗り越えていった。

同書はオーディションに夢を託した「他の誰にも似ていない」16歳の少女、その存在がやがて社会現象になるまで支え続けた伝説的プロデューサーによる、「松田聖子」のつよさの原点を描くドキュメント。

また本邦初公開となるカセットテープの存在に加え、上京前の聖子から届いた6通の手紙など、デビュー前夜の秘話も明かすほか、巻末にはデビュー曲「裸足の季節」をはじめ、若松がプロデュースした1stアルバム『SQUALL』から15thアルバム『Citron』までの楽曲解説、制作についてのエピソードを収録している。


【著者からのコメント】
開設したYouTubeチャンネルを通じ、聖子のファンの方々から質問を受けるうちに執筆を決意しました。当初は記録のつもりが、カセットテープ一本から聖子を発掘し、大反対する父親を説得、難航した芸能事務所探しなど、デビューのために奔走した日々が鮮烈に甦りました。

1stシングル『裸足の季節』発売までの紆余曲折、大ヒットした『青い珊瑚礁』、松本隆さん、大滝詠一さんと出会った『風立ちぬ』、松任谷由実さん作曲の『赤いスイートピー』、NY録音盤『SOUND OF MY HEART』など、全身全霊でプロデュースし続けた日々を一冊に凝縮したつもりです。

私の仕事論、半生記でもありますが、この本を通じて聖子の素顔に触れた皆さんに、少しでも前向きなメッセージがお届けできれば幸いです。

音楽プロデューサー 若松宗雄


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