2016年11月に20年振りのベストアルバム『前途』をリリース、同アルバムのリリース翌日から12月の中旬にかけては<夜会>の舞台に立つなど精力的に活動を行っていた中島みゆき。そんな活動の裏で4月から始まる帯ドラマの主題歌「慕情」を書き下ろしていたことがわかった。
これまで「空と君のあいだに」(1994年/日本テレビ系ドラマ『家なき子』主題歌)、「地上の星」(2000年/NHK「プロジェクトX~挑戦者たち~」オープニングテーマ)、「麦の唄」(2014年/NHK連続テレビ小説「マッサン」主題歌)など、日本全国の視聴者に感動を巻き起こし、人々の背中を押し、寄り添う名曲の数々を発表してきた。今回、新曲「慕情」を書き下ろしたのは、「北の国から」などの数多くのドラマを手掛けた倉本聰がシニア世代に贈る、渾身のドラマ「やすらぎの郷」。舞台となるのは、テレビの全盛期を支えた俳優、作家、ミュージシャン、アーティストなど“テレビ人”だけが入居できる老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada(ラ・ストラーダ。イタリア語で“道”の意)」。かつて一世を風靡したシナリオライター・菊村栄(石坂浩二)を中心に、このホームに入居した往年の大スターたちが直面するさまざまな問題をユーモラスに描く作品になっている。
テレビ朝日が新しい挑戦として新設する帯ドラマ枠の第1弾ということもあって、出演陣も超豪華な顔ぶれ。今回、主題歌のオファーを受けた中島は、感激しながらも、倉本作品に対して「徒(あだ)や疎(おろそ)かな歌詞など書いてはならない・・・・・・・」と、戦慄したことをコメントしている。
【中島みゆきコメント】
― 中島みゆきです。
この度は「やすらぎの郷」の主題歌を、とのお話をいただきまして、
心から「嬉しいわぁ!」と、感激いたしました。
だって、倉本さんの脚本ですもの。ねぇ?
で、その後(あと)で心から「困ったわ!」と、戦慄いたしました。
だって、倉本さんの脚本ですもの。ねぇ?倉本さんがね。ひと言ひと言を、命を削るようにして
紡いでいらっしゃるんですから。
そこへ徒(あだ)や疎(おろそ)かな歌詞など書いてはならない・・・・・・・と
思えば思うほど、もう、冷や汗がダダ流れなお仕事でした。はい。はたして採用していただけるのかどうか、ギリギリまで不安でしたが、
めでたく決まりまして、ありがとうございます。作品の仕上げが、ちょうど私の<夜会>という長期公演の時期と
重なってしまいましたので、締め切りをさんざん伸ばしていただきまして、
申し訳ないことでした。さて、いよいよドラマの放送ですね。
とっても楽しみに待っています。―
新曲「慕情」は、大人の心を揺さぶる中島らしいメッセージソングに仕上がっている。なお、同曲の発売は未定。
2017年4月3日放送開始
毎週 月~金 昼12:30~12:50放送
テレビ朝日系24局
2016年11月16日発売
YCCW-10284 ¥2,778(税抜)
<収録曲>
M1.やまねこ
M2.六花
M3.樹高千丈 落葉帰根
M4.旅人のうた
M5.ライカM4
M6.MEGAMI
M7.空がある限り
M8.命の別名
M9.Why & No
M10.流星
M11.麦の唄
M12.浅い眠り
『中島みゆき Concert「一会」(いちえ)2015~2016 – LIVE SELECTION -』特設サイト
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