歌と笑いのスペクタクル<水谷千重子キーポンシャイニング歌謡祭 2017>

水谷千重子

東京公演を皮切りに、大阪、愛知、福岡と行われた<水谷千重子キーポンシャイニング歌謡祭2017>の千秋楽が、6月7日 仙台サンプラザホールにて開催された。

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千重子ファミリーを筆頭に、豪華アーティストたちが水谷千重子と”ジョイン”する、笑いに包まれたステージとなった。千秋楽の会場となった仙台サンプラザホールは、収容人数約2,000人。最上階である3階席までお客様で埋め尽くされた会場は、開演の前から「千重子さん~!」とファンの声が飛び交う。松田聖子の名曲「天使のウインク」から歌謡祭がスタートし会場からは待ってましたとばかりに手拍子が起こる。2曲目は雰囲気ががらりと変わり、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」を歌い上げ、会場をしょっぱなから盛り上げる。観客のボルテージをさらにあげたのは一人目のゲスト、大黒摩季。「DA・KA・RA」「あなただけ見つめてる」をメドレーで披露し、会場全体がその熱い歌声に包み込まれた。その後、千重子とのデュエットが始まる前に「せっかくなんで、みなさん立ってみましょう!」と大黒からの一言で観客は総立ちに。いつもは座って聞くスタイルのコンサートをしている千重子も「今日は仙台スペシャルね!」と興奮ぎみに、そのまま二人で「ら・ら・ら」を披露した。

水谷千重子 / 大黒摩季
大黒摩季

次に登場したゲスト、宮城県出身でもある中村雅俊は「ならば風と行け」を渋く歌い上げ、MCでは7年先輩である千重子から「鳳啓助のモノマネを覚えたら?」とアドバイスをされる場面も。二人は、曲の合間に見つめ合いながらしっとりと「恋人も濡れる街角」をムードたっぷりに歌い上げた。

水谷千重子 / 中村雅俊
中村雅俊

水谷千重子のソロでは、大映ドラマ『ヤヌスの鏡』主題歌である「今夜はANGEL」をカバーし、吉原の世界をイメージした千重子の新曲「五月雨道中」を熱唱。「拍手が少ないんじゃないか!」と客席を煽りながら登場したのは、千重子ファミリーである倉たけし。二人のデュエット曲紹介で千重子が「次の曲は『千重子と倉』…違う、『美女と野獣』だったわ!」とおどけると、すかさず倉からは「『ハンサムとヤマンバ』にしろ!」とツッコミが。会場が笑いに包まれたまま曲に入ると雰囲気は一変。倉の意外な美声と、二人の綺麗なハーモニーが会場を驚かせた。

水谷千重子 / 倉たけし
八公太郎・倉たけし

地元ゆかりのアーティストとして、仙台出身の稲垣潤一が「ドラマティック・レイン」を歌いながら登場し、観客も名曲にうっとりと聞き入った。千重子が「ジュンジュンって、スヌーピーに似てるよね!」と言うと会場は大爆笑。稲垣は「初めて言われました」と照れた様子。二人は「悲しみが止まらない」を情感たっぷりに歌い上げる。

水谷千重子 / 稲垣潤一
稲垣潤一

歌謡祭の開催を祝って千重子と交流のある著名人からお祝いのメッセージが流れた。おしめを何回も替えられたという星野源、千重子の『オールスター水泳大会』時代の暴露話をしたおりも政夫、思い出話が止まらない芳村真理からは『夜のヒットスタジオ』の秘話やアラン・ドロンと千重子の恋話が語られた。長年芸能界を生きてきた千重子の知られざるエピソードに会場から笑いが起こる。「ここからはお客さんと“ジョイン”したいと思います!」と千重子から声がかかると、千重子ファミリーである八公太郎さんが現れた。客席と“お友だち”になるために披露されたレベッカの「フレンズ」を音頭風にアレンジした「フレンズ音頭」では、八公太郎さんの合いの手が入るたびに観客から笑い声が起こる。千重子のオリジナルソング「天使のかわりはいませんか」で“ジョイン”したバイオリニストの末延麻裕子は、続けてDREAMS COME TRUEの「やさしいキスをして」を披露。情熱的なバイオリンと千重子の歌声に客席もうっとりと聞き入っていた。千重子の妹分、オネエ演歌歌手の春澪は、パワフルかつ圧倒的な声量で絢香の「三日月」を熱唱。次に披露されたのは、この日から配信が開始された千重子と春澪の待望のデュエットソング「抱いてフラ・フラ」。「今日は私たちのツーショット、携帯で撮ってもいいわよ!」と二人からのサプライズで、携帯を構えお客さんが撮影しているとステージのスクリーンになにやらQRコードが…。「これが、新曲の配信サイトに繋がる、というわけですね!」と、ちゃっかり宣伝をする場面も。

水谷千重子 / 春澪
春澪

楽しい雰囲気はそのままに、この日最後のゲストであるSTARDUST REVUEの根本要が登場と同時に軽妙なトークを繰り広げ「あなたってほんとおしゃべりね」と千重子にツッコまれながらも曲に入ると雰囲気は一変。「木蘭の涙」では切ない歌声がピアノの音とともに会場に響き渡る。歌謡祭最後のデュエット曲「追憶」では、根本はギターを弾きながら千重子とともに美しいメロディを歌い上げた。

水谷千重子 / 根本要
根本要

3時間があっという間に過ぎた<水谷千重子キーポンシャイニング歌謡祭2017>本編のラストは、千重子のデビュー曲「万博ササニシキ2016」。千重子ファミリーである倉たけし・八公太郎・春澪が再び登場し、観客は総立ちになり、この日一番の盛り上がりを見せ幕が降りた。

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観客が総立ちのまま鳴り止まない千重子コールの中、アンコールがはじまった。披露されたのは、いきものがかり「SAKURA」。アンコールラスト曲は千重子オリジナルソングであり、初のウエディングソングの「明日、キラキラ」で会場を暖かい雰囲気で締め括った。曲が終わると千重子のコンサート恒例の儀式、豆富開きが行われ「また再びお会いしましょう!」という言葉とともに<水谷千重子キーポンシャイニング歌謡祭2017>の千秋楽は終わりを迎えた。

水谷千重子&春澪 シングル『抱いてフラ・フラ』

水谷千重子&春澪 / 抱いてフラ・フラ

2017年6月7日配信開始
価格:250円

◆水谷千重子キーポンシャイニング歌謡祭 2017オフィシャルサイト

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