2022年5月2日
作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。
【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#17 バンドマン・忌野清志郎の言葉
『ルーフトップ』(平成21年6月号)より
※この言葉の後に、そういった想いもいつの間にか体制に飲み込まれて、なぜか抑えつける側になってしまう社会の不思議さを嘆いている。音楽だけでなく、発する言葉や姿勢にもロックを感じる。ちなみに、清志郎は常々、「自分は、ミュージシャンじゃなくてバンドマンだ」と語っていた。
忌野清志郎(いまわのきよしろう)
昭和26年生まれ、東京都中野区出身。昭和45年、フォークグループ・RCサクセションのリーダーとして、「宝くじは買わない」でデビュー。フォークをはじめ、ロック、ブルース、パンク、ファンクなど、幅広いジャンルを独自のサウンドで表現。いくつかの楽曲で販売拒否や放送禁止を受け、その挑発的な言動とともに多くの物議を醸しつつも死ぬまで反骨精神を貫いた「キング・オブ・ロック」である。平成21年、癌性リンパ管症により死去。