【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#38 シンガーソングライター・さだまさしの言葉

仲村瞳の歌謡界偉人名言集

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

人間が生きているということは風が起きるということ

『ORICON NEWS』(2015年7月10日)インタビューより

※さだまさし、通算43枚目のオリジナルアルバム『風の軌跡』(2015年発売)を記念してのインタビュー中の言葉。このアルバムのタイトルどおり、収録曲には「ふるさとの風」「風の宮」「風に立つライオン」など、風をイメージした作品が多い。インタビュー中、「僕は季節をよく歌うんだけど、季節を歌おうとすると風が吹いてくるんだよね」とその理由について語っている。

さだまさし
1952年4月10日生まれ、長崎県長崎市出身。1972年、フォークデュオのグレープを結成し、翌年「雪の朝」でメジャーデビュー。1974年、第2作目のシングル曲「精霊流し」がヒットし、第16回日本レコード大賞作詞賞を受章。1976年、グレープ解散後、ソロ活動を始める。1977年「雨やどり」が大ヒット。その後、山口百恵に楽曲提供した「秋桜」や、「案山子」「関白宣言」などヒットを連発し、アーティストとして不動の地位を築く。ドキュメント映画『長江』(1980年)により約30億円もの負債を背負うことになるが、それがきっかけで、日本で最も多くのコンサートを行っている歌手として記録更新中(現在約4,500回)である。手掛けた楽曲は、550曲に及ぶ。現在も、ミュージシャンはもとより、タレントや小説家とても精力的に活動を続けている。