全国カラオケ事業者協会、藤田医科大学の実証実験をもとにカラオケボックスの安全性を証明する映像公開

全国カラオケ事業者協会、藤田医科大学の実証実験をもとにカラオケボックスの安全性を証明する映像公開

一般社団法人全国カラオケ事業者協会は、感染症に明るい「藤田医科大学」医学部・吉田友昭教授の実証実験結果をもとに、新型コロナウイルスのクラスター発生実績が無いにも関わらず、発生業種との誤った見方をされがちなカラオケボックスの安全性を証明する映像を公開した。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の陽性患者受入れや抗ウイルス薬「アビガン」臨床研究など、新型コロナウイルス感染症対策で知られる「藤田医科大学」医学部の吉田友昭教授が、カラオケボックスでクラスターが発生しない理由について実証実験を行い、その結果を発表した。これによると、「そもそもカラオケボックスは建築基準法で強制換気が義務付けられているが、実際には法的基準の3~4.5倍にあたる新幹線並みの換気能力がある。室内には早い速度の上昇気流がおきており、この空気の流れがクラスターの発生しにくい大きな要因になっている」と導いている。

カラオケボックスは、一括りに「カラオケ店」に分類され、「昼カラ」や「夜の街関連」と混同され、クラスターの発生実績が無いにも関わらず発生業種との誤った見方をされがちです。しかし、窓が無いゆえに強制換気が行き届き、通常時定員の半数に利用を制限してソーシャルディスタンスも確保され、「三密」と呼ぶには程遠い営業形態のコロナ禍で安全な業態と言う。カラオケボックスの優れた換気能力を理解できるよう、 本協会では吉田教授の実験結果をもとに説明映像を作成した。室内で飛沫感染をいかにすれば防ぎ得るか、という視点からも興味深い内容になっている。

◆映像:カラオケボックスは安全。カラオケボックスでクラスターが発生しない理由とは

【吉田 友昭 教授】
藤田医科大学(愛知県豊明市) 医学部 生物学 教授。 感染症に詳しい医学博士。 専門は免疫学だが、 近年は生物学教育を通して基礎学力の育成に衷心している。 「マンガから拾い読みする生物学」(2020年刊 デザインエッグ社)著者

関連リンク

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◆「ガイドライン実施宣言ステッカー」発行システム