【インタビュー】竹島 宏 20年目に見えた世界と新曲への想い

【インタビュー】竹島 宏 20年目に見えた世界と新曲への想い

20周年イヤーでの、たくさんの出会いとチャレンジ

ーー今年は3月3日に、札幌でクミコさんと共演なさっていますね。どういった経緯だったのでしょうか?

札幌でお世話になっているイベンターさんが、「一度でいいから竹島君とクミコさんを組ませてみたい」と前から仰っていて、今回タイミングが合って、初めてご一緒させていただきました。大先輩でいらっしゃるので、すごく緊張しました。歌手として独自の世界を歩かれてきた方で、僕がよくご一緒する歌謡曲の先輩方の雰囲気とは違うコンサートスタイルをそばで観させていただくことや、一緒に歌わせていただくことで得たものはすごく大きかったです。


ーー新しい曲にも挑戦されたのでしょうか?

クミコさんの事務所の社長さんが、シャンソンの名曲「ふるさとの山」を「ぜひ竹島さんに挑戦してほしい」とご提案くださって、歌わせていただきました。自分が今年から20周年に入るタイミングもあって、ふるさとを思う歌というのは感慨深いものがありました。“まわりには葡萄畑しかない、何もない田舎から出て行って、君は今頃、華やかな都会生活でその暮らしをエンジョイしているかもしれないけど、ふるさとの山はいつでも君のことを待っているよ、どんなことがあっても帰ってきたらふるさとの山はそこにいるよ”という歌で、これがまた非常に難しい。シャンソンのメロディに日本語を乗せて歌うので、すごく特殊で、なかなか上手く歌えませんでした。何回も練習をさせていただいたのですが、ステージを聴いてくださった方々がたいそう喜んでくださったんです。クミコさんの事務所の社長さんもすごく喜んでくださいました。コロナ禍で色々なことに不安や心配を抱えながら生きていかなきゃいけない中でも、色んなことにチャレンジをしていく良い機会を与えていただいたなと思います。好評だったのか、秋にまた違う形で札幌でやらせていただくことになりました。


ーーそれは楽しみですね。どんどん新境地を開かれているように感じます。その他に決まっているコンサートはあるのでしょうか?

7月から20周年イヤーということで、7月18日に福井で、20周年のコンサートの第一回目をやらせていただきます。僕が生まれた所なので、そこから20周年のコンサートをスタートしたい、という思いから決めさせていただきました。会場のフェニックス・プラザは、僕が初めて歌手の歌を聴いた場所です。その時、出演されていたのが坂本冬美さんで、とても影響を受けました。そういう意味でも僕にとって非常に思い出深い場所。ファーストコンサートもそのフェニックス・プラザで、ソロコンサートとしては2回目のステージになります。この状況が落ち着いたら、全国を来年にかけてまわれたらと考えています。


ーー凱旋なのですね。選曲はこれからですか?

決まりかかっていまして、最終調整をしています。僕の人生の中では初めての弾き語りをするつもりで、一曲でも披露できたらいいなと思っています。そのために初めて自分でギターを買いに行きました。ファンの皆さんが笑顔になってくださるのを楽しみに、今練習をしています。弾き語りは、僕の中では一番のチャレンジかもしれません。また、これはできるかわからないのですが、たくさんある衣装を皆さんに見ていただく機会を増やせたらとも考えています。僕達世代の中では、おそらく3本の指に入る数の衣装を眠らせるのはもったいないなと。本当に衣装さんが頑張って作ってくださった衣装ばかりなんです。


【インタビュー】竹島 宏 20年目に見えた世界と新曲への想い


お花への興味や自宅の本、歌手という仕事について

ーー最近、竹島さんといえばお花のイメージも強いです。公式Twitterでのお花の紹介にいつも癒されています。

前回の緊急事態宣言の時に、皆さんにお会いできないし、「なにかできないかな?」と思いまして、花の写真と花言葉を載せることにしました。花は見ているだけでも癒されますよね。緊急事態宣言が明けたらやめようかと思っていましたが、皆さんが毎日楽しみにしてくださって、「お花の写真を見てから一日を終えています」というコメントをいただくと、やめられなくなってしまって(笑)。


ーーずっと続いていますものね。

そうこうするうちに自分が癒されているんですね。自分の人生の中で、花屋さんに行って花を選ぶということがなかったので、最初は変な感じだったのですが、良く見ると、花びらやガクの部分、茎の感じが、本っ当に面白いんですよ。それでハマっちゃって(笑)。もっと忙しくなったらできないかもしれませんが、しばらくは載せようと思っています。お花屋さんによってセンスが違うんですね。そういった違いを比べたり、花屋さんで花を買う人を観察するのも好きです。店員さんとの会話も楽しいです! Twitterなどで皆さんのコメントを読ませていただいていると、意外な返りがあったりと、人の受け止め方は様々だなと。それは、歌と一緒だと感じます。


ーー歌と通じる部分があるのですね。竹島さんは本がお好きで、ご自宅は足の踏み場がないということですが、最近どんな本を読まれましたか?

本屋さんに行くと全部買いたくなるんです(笑)。最近、「これは歌手として買わないとまずいな」という気持ちで買ったのは、西城秀樹さんの自伝です。表紙に惹かれて、ジャケ買いのように買う本もあります。枕元に置いてあって、いっこうに読み進められない本もありますね。『言葉の色彩と魔法』という本は、海外の人が書いた物語風の絵と文章が載っている本ですが、日本人の作家さんが書くものとは違う視点で、社会風刺的なことが書かれてます。こういった答えがはっきりわからないような本が意外と好きですね。食べ物にまつわる本も多く、料理人の方が書いた本、ウイスキーの本、ワインの本、薬膳の本とか。お母さんが子供のためにこういうものを食べさせてあげたいというレシピブックもあります(笑)。僕は一人暮らしで料理はしないのですが、そういう知識を頭の中に入れておくことによって、外食する時の参考になるかな、とも思って買っています。


ーー色々なジャンルにご興味があるのですね。

色々知ることが楽しいです。最近読みたいものが多すぎて、「読んでおかないといけないよね」っていう本が4~5冊位すぐ山になります。さらに雑誌も買ってどんどん載せて(笑)。これは歌手としていけないことなんですが、譜面もあちこちにあるんです。配信ライブで色々なカバー曲を歌うので、練習に必要な譜面や、オリジナル曲でもレコーディングの時に書き込んであることも見たいので、そういうものもたくさんあります。でも、本に囲まれているだけで幸せなんです。家で一番落ち着く場所は本棚の前ですね。寝室よりも、精神的に気持ちが落ち着くかもしれません。


ーーこういうお話も、ファンの方々は知りたい部分ではないかと思います。最後に、竹島さんにとって歌手という仕事とは?

「恋町カウンター」の時も、まさかあんな展開になるとは思わなかった。この先何が起こるかわかりませんが、そういう意味では、面白いことが急に起こるかもしれないので、やめられないですよね。歌手っていう仕事は(笑)。どんな宝物が落ちているかわからない。信じてこれからもいきたいなあって思っています。


ーー今後のご活動がますます楽しみです。貴重なお話をたくさん、ありがとうございました。



竹島 宏 ニューシングル『向かい風 純情』

2021年6月2日(水)発売

竹島 宏 / 向かい風 純情 Aタイプ
■Aタイプ
TECA-21025 / 1,227円+税
[ 収録楽曲 ]
1. 向かい風 純情
2. あなたと泣きたいから
3. 向かい風 純情(オリジナル・カラオケ)
4. あなたと泣きたいから(オリジナル・カラオケ)

竹島 宏 / 向かい風 純情 Bタイプ
■Bタイプ
TECA-21026 / 1,227円+税
[ 収録楽曲 ]
1. 向かい風 純情
2. どうせ恋なんか
3. 向かい風 純情(オリジナル・カラオケ)
4. どうせ恋なんか(オリジナル・カラオケ)


関連リンク

◆竹島 宏 Twitter
◆竹島 宏 オフィシャルサイト

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