舟木一夫、16万5千人動員の55周年コンサートツアーファイナル

舟木一夫

舟木一夫が、<芸能生活55周年 舟木一夫コンサート2017>のファイナル公演を11月5日、東京・中野サンプラザで開催した。

舟木は1963年6月5日に『高校三年生』で鮮烈なデビューを飾り、2017年に芸能生活55周年という節目を迎えた。1月25日には、芸能生活55周年記念シングル『みんな旅人』を発売すると同時に、1月28日の東京・新橋演舞場を皮切りに55周年ツアーを展開してきた。開演前のメディア向け取材に臨んだ舟木は「55周年は改めてというより、55年歌えていて、こういうコンサートを開けること自体がバンザイ。よ~くやっている、じいさん頑張っているというところかな」と語り、9月に急性前立腺炎で入院したことについて「今は体調は万全、ただ、お騒がせしてしまって申し訳ない。前立腺炎って男の子はみんな65歳ぐらいからくる。だからそれがちょっと体力が落ちた時に炎症を起こしてしまった。病気というものではなくて老衰してくれば必ずでてくるジャンルのもの。年相応に体もへばってきたという感じです。72歳という年を忘れて、55周年うまくいっていることが多くはしゃぎすぎてしまったところがきっとあったと思う」と話した。

コンサート本編冒頭、赤と黒のスーツ姿で登場した舟木は「高校三年生」を歌唱すると、「メモリアルイヤーということで、今日、明日とでツアーのファイルになります。これからまだ新橋演舞場もあるので、早いんだけど一応お伝えします。この一年間ありがとうございました。また重ねてようこそお越しいただきました」とあいさつ。続けて「先日、疲れてちょっと休ませて頂いた。あれは老人病です」と言って笑いを誘うと、「あゝ青春の胸の血は」「修学旅行」や「仲間たち」など代表曲を歌唱した。

舟木一夫

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「足掛け55年。正直な話、皆様のおかげ。まさかデビューした時はこんなに長い旅を頂けるとは思わなかった。歌と芝居しか能の無いやつです。それをとことこやってきたらここまで来れた。ありがとうございます」と感謝の意を表すと、1972年に発売したアルバム『日本の四季』に収録され、レコーディング以来45年ぶりに歌うという歌謡組曲「日本の四季~春夏秋冬」を披露。「これが1番短い組曲。それでも17分。レコーディングしたっきり歌っていない。ステージで歌うのは初めて。日本の四季がテーマになった言わば原風景ですね」と語った。その後、恒例となっている客席総立ちの「銭形平次」や、最新曲「みんな旅人」、メドレーなどアンコール含め全23曲、満員2,200名の観客は大盛り上がりとなった。

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<芸能生活55周年 舟木一夫コンサート2017>は、全55ヶ所合計111公演で16万5千人を動員した。12月2日からは芸能生活55周年ファイナルとして東京・新橋演舞場にて舟木一夫特別公演、通し狂言『忠臣蔵』を20日間40公演を行なう予定だ。

芸能生活55周年記念シングル『みんな旅人』


2017年1月25日発売
COCA-17248 / 1,204円+税
[ 収録楽曲 ]
1. みんな旅人(2017年新録音)(作詩・作曲:舟木一夫 / 編曲:杉村俊博)
2. 下町どこさ(2017年新録音)(作詩・作曲:舟木一夫 / 編曲:杉村俊博)
3. みんな旅人(オリジナル・カラオケ)
4. 下町どこさ(オリジナル・カラオケ)
5. みんな旅人(半音下げオリジナル・カラオケ)
6. みんな旅人(2コーラスカラオケ)
7. みんな旅人(半音下げ2コーラスカラオケ)

◆舟木一夫 レーベルオフィシャルサイト