水森かおり、54年間の歴史に幕を閉じる埼玉・ミヤコ蕨店に歌で恩返し

水森かおり


デビュー28年目を迎え、最新シングル『日向岬』がロングヒット中で、9月20日にニューアルバム『歌謡紀行22~日向岬~』を発売する水森かおりが9月18日、埼玉・蕨市のCDショップ「ミヤコ蕨店」で新曲発売記念ミニステージ&特典会を開いた。





昭和44年12月に開店し、今月20日で54年の歴史を終える同店への御礼を込めて自ら望んで訪れた水森は「私たち歌い手にとって大切なミヤコ蕨店さんが今月20日に閉店されるそうで、私は社長(松下良夫さん)とママ(松下佳代子さん)にはデビューしてから28年間にわたって大変お世話になりました。今日は、社長とママに何か恩返しができたらいいなと思いまして、キャンペーンという形ではないんですけれども皆さまにこうしてお集まりいただきました」とあいさつ。

約150人の熱烈なファンが詰めかける中、前作シングル「九十九里浜」と新曲「日向岬」の2曲を熱唱。店内に飾られた数々の歌手のポスターや写真などを懐かしそうに眺めながら「お客さまと歌手を繋いでくださる大切なお店なんだと、改めて思います。ママが本当にお料理上手で、いつもおいしいご飯を作っておもてなしをしてくださいましたし、社長の運転する車に乗って、カラオケ喫茶やカラオケ教室などを何件も回ってキャンペーンをやらせていただいたのを思い出します」と振り返った。

また、「全国各地、レコード店さんが減ってきましたが、たくさんの歌い手さんの汗や涙が染みているレコード店さんは、そのお店の社長やママ、そしてお客さまも歌い手さんの痛みや喜びをよくご存じなんじゃないか……。私はそういった皆さんに育てていただいたと思っていますし、いまの水森かおりがあるのもお客さまやレコード店の社長、ママのお陰だと、心から感謝しています。だからこの蕨にミヤコさんがあったことを決して忘れないでください。そして、最後にここで水森かおりの歌を聴いたことを心の中に大切にしまっていただけたらうれしいです」と語った。

歌唱後は、新曲CDを購入したユーザーを対象に2ショット撮影会を行い、最後に「今日も皆さまに熱く応援していただいていますので、演歌・歌謡曲の世界もまだまだ健在だと……。社長やママから教えていただいた言葉を忘れることなく精進していきたい。20日でお店は終わりますけれども社長とママとのご縁は永遠に不滅です。ひとまずお疲れさまでした」と締めくくった。

9月25日には、毎年、デビュー日に行っているメモリアルコンサートを東京・北とぴあ・さくらホールで開催。また、11月4日から13日まで愛知・御園座、11月17日から同30日まで大阪・新歌舞伎座で上演の<梅沢富美男劇団 梅沢富美男・水森かおり特別公演>で時代劇に初挑戦する。

(提供:サンニュース)