葉月みなみ、地元・新潟の凱旋コンサートで3年間の挑戦の歴史を披露

葉月みなみ


葉月みなみが9月17日(日)故郷・新潟県のコミュニティーホールさわらび(南魚沼市)にて<葉月みなみ 新曲CD発売記念コンサート ~故郷の皆様へ感謝の気持ちをこめて~>と題する凱旋コンサートを開催し、CDシングル「レイニー・バスステーション」や「永遠に、二十歳さ」など30曲以上を披露した。





コンサートの開演前、「やることはやってきたので、意外と落ち着いています」と語る葉月は、「あとはリラックスして肩の力を抜いて、みんなと一緒にいいものをつくろう! 楽しもうという気持ちです。お客様を前にしたら気持ちが昂るのは間違いないですが、『来てよかった~』『元気もらった~』と思っていただけるよう頑張ります」と、コンサートの成功だけを願っていた。

新潟を中心に活動していた葉月が「成功するまで帰らない」と一念発起して上京したのは2020年1月だった。この間、「許さないで…ねぇ」でメジャーデビューを果たし、演歌歌謡曲ジャンルとしては異例となる世界配信スタイルを実施。また今年8月30日には自身のレーベル「HMミュージックジャパン」を立ち上げ、YouTube MusicやApple Musicなどで話題となった世界戦略曲第1弾「レイニー・バスステーション」をCDとして発売した。

南魚沼市交流大使でもある葉月にとって、今回の会場はファーストコンサートを開催した思い出の場所。東には霊山として崇められる八海山がそびえ、周りには田んぼが広がる。南魚沼市に到着した葉月は思わず「田んぼばかり!」と笑ったが、頭を垂れた稲穂が町を黄金色に染めていた。猛烈な暑さと青空が広がった会場に、開演前から凱旋する葉月を一目見ようと、大勢のファンが詰めかけた。

いろんな声や歌い方、表現力ができるアーティストとして、“マジカルボイス”と命名された葉月は、新潟時代は着物を着てド演歌を歌ってきたが、この3年間は挑戦の歴史。演歌、歌謡曲、ポップス、フォーク、ロック、アニメソングなど幅広いジャンルの楽曲に挑戦してきたことから、凱旋コンサートではその集大成が披露された。

新潟時代の葉月みなみしか知らない人は腰を抜かすんじゃないかと思います(笑)」と、黒のトレンチコート姿で登場すると、幕開けは「マジンガーZ」などのアニメソングを元気100%で披露。青いドレスに着替えて、「女…ひとり旅」「未練の波止場」などの女心を歌う演歌へと歌い継ぐと、「合鍵」、「黄昏のビギン」など“歌い手の色”が試される楽曲をカバー。

コンサート中盤には、得意のフルート演奏で、同郷の“笛人”本宮宏美の「息吹」を聴かせ、オリジナル曲から「魔法のしずく~ありがとう~」や「ふるさと慕情」、メジャーデビュー曲「許さないで…ねぇ」を届けると後半へ。

目玉のひとつは、本邦初となるタップダンスだった。学時代に歌手で俳優、エンターティナーのサミー・デイビス・ジュニアがタップダンスを踊る姿に憧れたという葉月は、この日のために猛特訓。前日夜遅くまで練習を重ねた葉月は、ミュージカルの映画ヒット曲「雨に唄えば」を歌いながら明るく、楽しく、軽やかなにタップを踏み、ファンを大喜びさせた。

そして、「風の東京」を挟んで客席ラウンドから終盤へ。白いドレスに着替えて客席に現れた葉月は昭和のヒット曲をメドレーで歌うと、CDシングルとなった「レイニー・バスステーション」、世界戦略曲の最新配信曲「永遠に、二十歳さ」をエンディングに選曲した。希代のヒットメーカーによる2作品だ。

今日は皆さんにお会いできて本当にうれしかったし、逆に力をいただきました。『レイニー・バスステーション』を大ヒットさせて、年末のNHK紅白歌合戦に出ることを目標に頑張っていきます」アンコールでは、国民的名曲「天城越え」を披露し、「大変な世の中だけど、みんなで勇気をもって進んでいこうね」という思いを込めて、「永遠に、二十歳さ」の作曲家・馬飼野康二のヒット曲「勇気100%」を歌い、ファンと気持ちを共有した。

当時はあんなにも広く見えましたが、今日は狭く感じました」すべてのファンを見送ると、葉月はこんな言葉を口にした。客席数約400のホールで開催された凱旋コンサート。NHKホール(『BS日本のうた』出演)など都心の大きなステージを経験してきた葉月にとってはアットホームなステージだったが、故郷の大声援に背中を押された葉月は、さらなる飛躍を誓った。

(提供:サンニュース)