竹島宏が、10月20日(木)東京・けやきホールにて<竹島 宏ムード歌謡の世界へようこそ>を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
ジャジーなバンドの演奏が始まると、シルバーの煌めく衣装に身を包んだ竹島が登場。「君恋し」「ブランデーグラス」「うしろ姿」と3曲続けて披露し、ライブが幕開けした。「ブランデーグラス」では、会場が赤い照明に包まれ、一気に大人なムード歌謡の世界に。割れんばかりの大きな拍手に竹島も笑みがこぼれる。
「今日は、ムード歌謡のコンサートにぴったりな衣装を用意しました。なんと角川 博さんが作ってくださった衣装なんです!」と両手をあげてクルっと回ると、ジャケットがミラーボールのようにキラキラと輝く。「自分ではなかなか選ばない生地で、とてもお気に入りです。地元の福井でもお披露目したことがあるのですが、今まで見たことないぐらいファンの方が喜んでくださったんです」と笑いを誘った。
「ムード歌謡と言えば! この方たち!」という掛け声とともに、バンドメンバーを紹介。バンドマスター兼サックスの隼トシヒデ率いるバンドが極上のひと時を演出。「よせばいいのに」「濡れて帰って」「雨に咲く花」「君こそわが命」を続けて歌唱した。中盤、突如「ムード歌謡といえば……色気だと思うんですけど……」と竹島が一言発すると、すかさず会場からは笑いが起こったが「よく、竹島のムード歌謡は“何もない”から“真っ直ぐ”だから聞きやすいと言われます。自分の押しつけがましい感情を出さずにナチュラルに歌うことで、皆さんが聴いてくださったときにドラマを作りやすいのではないかと思っています」と“ムード歌謡”に対する自身の思いを語ると、それに応えるように会場からは拍手が起こった。
「あなたのブルース」を披露した後、バンド演奏で会場の雰囲気も温かくなったところで後半は黒いシャツとパンツに白いロングジャケットを纏い竹島が登場。ファンが持参したうちわやボードのメッセージを読み、ファンとのささやかな時間を過ごした。「表参道午前二時」「おんな占い」「おまえに」そして「献身」と大人なナンバーが続くと「今日のひとときが皆様の思い出となりますように。この曲は隼さんのサックスでないと歌えない曲です。サックスの音色と共に歌わせてください」と語り「黒い花びら」を披露。静寂に包まれた会場に、竹島の歌声が大きく響き渡り、涙するファンも。
アンコールの拍手が鳴りやまぬなか、再び竹島は壇上に登場。華やかな刺繍の施されたジャケットに身を包み、「プラハの橋」と「一枚の切符」を披露した。また、オリコン週間演歌・歌謡ランキング1位(10/24付)を獲得したことに触れ「ファンの皆さんが優しい思いで応援してくださり作ってくださった1位という成績が、とても嬉しいです。ファンの皆さんがいつも、どんな時も竹島 宏という歌手を応援してくださり、僕の心を守り、支えてくださって非常に幸せな21年目です。これからも皆さんに竹島 宏という歌手の可能性を信じてもらいながら、僕も僕自身を信じて歌っていきたいです」と涙ながらに語ると、観客からは大きな拍手が寄せられた。
最後はコンサートのラストの曲として早くもおなじみとなった「また会える」を歌唱し、観客とのエアーハイタッチで幕を閉じた。
2022年10月20日(木)東京・けやきホール
[ セットリスト ]
1. 君恋し(カバー)
2. ブランデーグラス(カバー)
3. うしろ姿(カバー)
4. よせばいいのに(カバー)
5. 濡れて帰って
6. 雨に咲く花(カバー)
7. 君こそわが命(カバー)
8. あなたのブルース(カバー)
9. ふりむかないで(カバー)
10. 表参道午前二時
11. おんな占い(カバー)
12. おまえに(カバー)
13. 小樽のひとよ(カバー)
14. 最後にもう一度(カバー)
15. 献身(カバー)
16. 黒い花びら(カバー)
アンコール
17. プラハの橋
18. 一枚の切符
19. また会える